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1) 研究室名: 中尾政之,長藤圭介/中尾研究室

2) 研究内容:
  スループットが高い一方で、微細構造の転写が困難な射出成形をヒートアンドクール技術を用いることで可能にし,生体状態に近いとされる三次元培養ディッシュを作製することに成功した。

3) 研究期間 :2011年9月26日〜2014年3月31日

4) 共同研究の相手組織(企業等)・部署名:
  株式会社精工技研・精機事業推進部精機開発課/テラ株式会社・研究開発部

5) 企業等における適用内容とその成果: 細胞培養ディッシュを製造し,事業化に結びついた。

6) 関連リンク先: http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/portal/seika/2011/23131204028.pdf

7) 関連論文・特許情報: K. Nagato, “Injection compression molding of replica molds for nanoimprint lithography”, Polymers 6 (2014) 604-612. doi:10.3390/polym6030604

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射出成形で製作した微細構造培養ディッシュと三次元培養された細胞

中尾研究室のHPはこちらから。

1) システム創成学専攻 大澤幸生研究室
											2) 研究内容:データジャケットを用いたデータ市場のデザイン
											3) 研究期間 :2013年〜
											4) 共同研究の相手組織(企業等)・部署名:
											 (㈱)構造計画研究所 /データ・エクスチェンジ・コンソーシアム/
											 日本経済新聞社 ほか 
											5) 企業等における適用内容とその成果 

Innovators Marketplace on Data Jacketsは、システム創成学専攻・大澤幸生教授らにより開発された、データの共有・結合・利用のための計画技術です。『データジャケット(Data Jackets)』と呼ぶデータの概要情報だけ収集すれば、データの内容を公開しないままでデータの価値評価が始められる特徴があります。オープンデータという考え方の改良案として大澤教授が考案し、既に企業でのデータ活用の他、データの利用価値について考える能力開発を目的とした研修、ワークショップ技術として利用されています。

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<図1(左)>IMDJによるワークショップ風景 
(写真は学内教育への適用風景であるが、企業実施例が多い) 
<図2(右)>IMDJから生まれた「明るい道マップ」。 
各種の街路灯の緯度・経度・光束データと、Google Mapデータを結合した可視化。

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1) マテリアル工学専攻 石原研究室

2) 研究内容: 生体親和性リン脂質ポリマーの創製および医療デバイスへの応用

3) 研究期間: 1998年ー2014年(継続中)

4) 共同研究の相手組織(企業等)・部署名: 日油(株)・ライフサイエンス事業部、サンメディカル技術研究所、京セラメディカル(株)・研究部

5) 企業等における適用内容とその成果:

■生体親和型ポリマーの創製とその応用(日油(株)、サンメディカル技術研究所) リン脂質極性基を有する新規モノマーの合成法を、工業的スケールにて実施し、当該モノマーおよびそれより得られるポリマーの製造に結びつけた。これは、生体親和性を特徴とする保湿成分として、国内にて化粧品、ヘアケアーあるいはアイケアー用品に添加されて上市された。一方、海外ではコンタクトレンズ、血管カテーテル・ステント、人工肺などの医療デバイスに適用された。また、国内において国産初の埋め込み型人工心臓(EVAHEART)の表面処理に利用され、臨床使用されている。

■リン脂質ポリマーによる長寿命人工股関節の開発(京セラメディカル) 1999年より開始した人工股関節置換術の問題に関わる研究は、京セラメディカル(旧 神戸製鋼所、日本メディカルマテリアル)との共同で、リン脂質ポリマーで表面処理した股関節ライナーを製造(Aquala)することで、潤滑性が著しく高まり摩耗の抑制を達成することで解決した。この人工股関節は2011年より臨床使用され、これまでに17,000件の置換手術に用いられている。

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生体親和性バイオマテリアルの創製から医療デバイスへの実現

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1) システム創成学専攻 大澤研究室

2) 学生名: 中村潤

2) 博士課程における研究内容: アナロジー発想能力の開発と評価の技術

3) 卒業年月: 2011年3月

4) 実業界の企業・部署名: ボルボグループ・トラック部門 アジアパシフィック戦略室ダイレクター

5)  企業等における活躍内容:私が大澤研究室で研究したアナロジーゲーム(参考:http://nakamura.xrea.bz/writeword_vb6/)は、日常的な単語群について分類・関係づけ・表現をすることによりアナロジー(類推)をするための能力を鍛えるものです。

実際にやってみると、単語のグループを作った後にそこに名前(ラベル)をつけるという行為の瞬間に、その単語の意味や背景の文脈を認知すること ができます。さらにグループワークに応用すれば、メンバーの価値観を共有し、自分には無かった『関係づけ』のヒントが得られて、新たな発見を得ることがで きます。知識創造をめざす個人、集団、組織において、大澤研究室によるイノベーションゲームと共に創造性育成や研修などで用いられています。

現在行っているのは、開発業務でもなく、製造業務でもなく、販売業務でもない、「戦略」という仕事です。巨大な企業グループにおいてアジア戦略 という大戦略を打ちたてリードする仕事を任せられて生きているのは、まさに大澤研究室で学んだ創造の仕事であり、モノだけではなく、実は様々なヒトを知る 仕事です。博士号取得をさせて頂いたからこそ、このエキサイティングな仕事をエンジョイさせて頂いています。

 

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1) 化学システム工学専攻 船津公人研究室

2) 研究内容: 圃場土壌成分マップのリアルタイム作成および土壌成分マップを活用した散水および施肥制御

3) 研究期間: 2004年〜2009年

4) 共同研究の相手組織(企業等)・部署名: エスアイ精工株式会社

5) 企業等における適用内容とその成果: 大規模農場における圃場の土壌成分ごとの様子を把握し、土壌の各位置に適した散水や施肥のコントロールをすることは、地下水環境維持および作物の均一成長を確保し騒動力を集約する上で重要である。この土壌成分マップを対象圃場ごとに迅速に作成するために、近赤外スペクトルを利用した土壌成分マップ作成モデルを作成し、それをトラクターに搭載し、走行させるだけで、リアルタイムに土壌成分マップをすることに成功した。これを大規模圃場を保有する農業生産者組合に利用してもらい肥料の効果的な利用等成果が上がっている。。

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図1 ある圃場の水分量マップ

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図2 上の圃場の有機物量マップ

1化学システム工学専攻 船津研究室

2) 研究内容: プラントにおいては連続的かつリアルタイムには測定できないプロセス変数が存在している。そのため制御に遅れが生じてしまい連続的な制御もできなかかった。このような状況において、東京大学船津研究室で開発されたソフトセンサーを、複数の実プラントに実装することで、それぞれのプラントにおける測定困難なプロセス変数を連続的かつリアルタイムに精度良く予測できるようになった。

3) 研究期間: 2008年〜

4) 共同研究の相手組織(企業等)・部署名: 三井化学株式会社

5) 企業等における適用内容とその成果: 複数のプラントを対象にしてソフトセンサーをオンライン実装した。目的とするプロセス変数の値を長期的に精度良く予測できており、予測値を用いて制御に応用できることを見出した。 これにより、これまで製品製造中に品質維持を確認するために頻繁に化学分析などを行っていた手間が省けるなどコスト削減効果にも大きく寄与している。

 

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図1 ソフトセンサーによる予測例1

 

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図2 ソフトセンサーによる予測例2

1) 化学システム工学専攻 Oyama・菊地研究室

2) 研究内容: 固体高分子形燃料電池の水素を、炭化水素燃料から製造する際に副生する一酸化炭素を選択的にメタン化し、一酸化炭素による電極の被毒を防ぐ触媒および反応システムの開発

3) 研究期間: 2008年10月-2013年3月

4) 共同研究の相手組織(企業等)・部署名: 東芝燃料電池、日揮ユニバーサル、出光興産、成蹊大学

5) 企業等における適用内容とその成果: 触媒開発を大学が担当、触媒の工業的製造と触媒反応器の設計と実証を企業が担当

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6) 関連する学術論文情報

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0378775314005758

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0920586113004495

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0016236114003202

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0926337313002336

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0926860X11004145

1) 研究室名: 矢川研究室(現在の吉村研究室)

2) 学生名: 藤澤智光

2) 博士課程における研究内容: 大規模数値流体力学のための節点処理型有限要素法

3) 卒業年月: 2003年3月

4) 実業界の企業・部署名: プロメテック・ソフトウェア株式会社 代表取締役社長

5) 企業等における活躍内容: 
■博士論文研究の分野において、2004年にベンチャー会社を設立し、その代表取締役社長として活躍している。
■プロメテック・ソフトウェア株式会社では、越塚誠一教授(工学系研究科システム創成学専攻)らが開発した粒子法シミュレーションの商用ソフトウエア(Particleworks)を開発した。
■Particleworksは自動車、素材、化学などの多くの分野で利用されており、最近では海外にも利用が広がっている。
■2014年9月に、科学技術振興機構の大学発ベンチャー表彰文部科学大臣賞を受賞した。

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図1:プロメテック・ソフトウェア株式会社の事業領域

 

 

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図2:粒子法商用ソフトウェアParticleworksを用いたギアボックス内オイル挙動のシミュレーション

 

越塚研究室のHPはこちらから

プロメテック・ソフトウェア株式会社のHPはこちらから

1) 研究室名: 山田・大久保研究室

2) 研究内容: 東大にて開発した材料技術をベースに三菱自動車にてデバイス開発に展開する。

3) 研究期間: 平成22年1月〜平成27年3月

4) 共同研究の場合、相手組織(企業等)・部署名: 三菱自動車工業株式会社

5) 企業等における適用内容とその成果: 蓄電池開発のための設備情報とノウハウの移管と、派遣研究員滞在による当該分野の研究開発の中核となり得る人材の育成。共同研究成果の多くを学会・論文発表し、アクティビティをアピールし、広報の一環を担った。

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電気自動車(i-MiEV)試乗会

1) 氏名/研究室名: 和泉 潔・鳥海 不二夫

2) 研究内容: 東京大学と日本取引所グループ(JPX)は、金融商品取引市場の安定化・効率化のためのデータ解析技術やシミュレーション技術の開発を目的とした共同研究を行っています。共同研究にあたっては、東京大学大学院 工学系研究科システム創成学専攻 和泉潔 准教授および鳥海不二夫准教授の各研究室と、JPXのファイナンス研究チームが、お互いの知見を持ち寄り、高速・高頻度の取引等により発生する大量のデータを分析する技術や、実際の市場では観測できない状況を仮想的に作り出すことができる社会シミュレーション技術(例:人工市場シミュレーション)の活用によって、金融商品取引市場において安定的かつ効率的な市場運営を行うにあたっての技術や制度設計の研究を進めています。

3) 研究期間: 2012年12月〜現在

4) 共同研究の場合、相手組織(企業等)・部署名: 株式会社日本取引所グループ・ファイナンス研究チーム

5) 企業等における適用内容とその成果: この共同研究から2013年には『人工市場シミュレーションを用いた取引市場間におけるティックサイズと取引量の関係分析』及び『混合ガウスモデルを用いた市場注文状況の変化の検出』、2014年には『人工市場シミュレーションを用いたマーケットメイカーのスプレッドが市場出来高に与える影響の分析』と現在まで合計3本のJPXワーキング・ペーパーを発出しています。これらの分析結果及び研究成果については、実際の金融商品取引市場の制度設計を行う際に参考にされ、経済実務の現場と工学技術の研究開発の融合研究(経工連携)の具体的な成果を挙げています。

 

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人工市場によるティックサイズと取引量の関係分析結果