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化学生命工学専攻 末岡 拓馬さんが 第9回バイオ関連化学シンポジウムにおいて Molecular Biosystems賞を受賞されました

 

 2015年9月11日、化学生命工学専攻 末岡 拓馬さんが第9回バイオ関連化学シンポジウムにおいて Molecular Biosystems賞を受賞されました。
 
 
<受賞された研究・活動について>
 DNAにコードされる遺伝子のON, OFFを制御する因子として、ヒストンタンパクが知られています。ヒストンになされる化学修飾(翻訳後修飾)がこれらの精緻な制御を可能にしており、生物学分野でメカニズム解明に期待が集まっています。我々は、有機化学的手法でアプローチする新しい研究基盤を提唱し、固相合成法とライゲーション反応によるヒストンH2Aの化学合成を報告しました。これにより、アセチル化・メチル化・リン酸化など任意の翻訳後修飾を任意の位置に導入できることを確認しました。また合成したヒストンを用いて、ヒストン‐DNA複合体であるヌクレオソームの安定性評価を行うなど、幅広い応用が可能であることを示しました。
 
 
 
 
<今後の抱負・感想>
この度はポスター賞を頂くこととなり、大変光栄に思います。ご指導をいただいた岡本晃充教授、林剛介助教、ならびに研究室の皆様に深く感謝申し上げます。今後もこの賞を励みに研究に邁進していく所存です。