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応用化学専攻 辻村真樹さん (M2) が「第11回CSJ化学フェスタ 2021 優秀ポスター発表賞」を受賞されました

 

応用化学専攻 辻村真樹さん (M2) が「第11回CSJ化学フェスタ 2021 優秀ポスター発表賞」を受賞されました。


<受賞した賞の名称と簡単な説明>
第11回CSJ化学フェスタ 2021 優秀ポスター発表賞
学生の優れたポスター発表に対して授与される賞

<受賞された研究・活動について>
アニオンチャネルロドプシン(ACR)は光に応答して陰イオンを透過する膜タンパク質です。ACRを神経細胞に発現させると、光の照射によりその神経細胞の活動を「オン」から「オフ」へ切り替えることができる性質から、ACRは脳機能の解明や、神経活動が関わる疾病の治療への応用が進められています。私たちは理論化学的である分子動力学法とquantum mechanical/molecular mechanical (QM/MM) 法を用いて、ACRの変異体が吸収する光の波長を解析しました。また、ACRの変異体をヒト由来の培養細胞であるHEK293に発現させ、その吸収波長を測定しました。その結果、色素の近くに存在するアミノ酸残基の、配向と水素イオンの解離状態の変化が、光照射に伴ってACRの内部で起こる陰イオンの透過を制御していることを明らかにしました。

<今後の抱負・感想>
このような賞をいただくことができ、大変嬉しく思います。多くのディスカッションをしていただいた石北研究室の皆様、岡山大学学術研究院医歯薬学域 須藤研究室の皆様に感謝申し上げます。今回の受賞を糧に、ACRの分子メカニズムの詳細のさらなる解明に励んでまいります。