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原子力国際専攻 横山諒さん(D1)がNDEC-6において最優秀フロンティアスピリット賞を受賞されました

 

2021年3月3日、原子力国際専攻 横山諒さん(D1)がNDEC-6(第6回次世代イニシアティブ廃炉技術カンファレンス)において最優秀フロンティアスピリット賞を受賞されました。


<受賞した賞の名称と簡単な説明>
最優秀賞
第6回次世代イニシアティブ廃炉技術カンファレンスにおいて、最も優秀な研究発表に授与された賞です。

<受賞された研究・活動について>
研究タイトル:成層化した溶融金属の流出及び凝固挙動評価

概要
福島第一原子力発電所事故では、圧力容器内部に含まれる燃料・炉内構造物等が密度・融点の違いにより成層化した後、格納容器底部へ拡散した可能性がある。この場合、固化した燃料デブリ中で燃料が多い領域と構造材が多い領域に分かれる可能性があり、燃料デブリ取り出しに多大な影響を与える可能性が懸念されている。著者らは、実験及び数値解析を用いて成層化した溶融金属の流出挙動及びその後の物質分布を評価した。結果、主として流出口径の変化により、凝固物中での物質分布が大きく変化する可能性が示され、福島第一原子力発電所燃料デブリ分布推定には圧力容器の状態把握が必要であることを明らかにした。

<今後の抱負・感想>

この度、このような栄誉ある賞をいただき大変光栄に思います。日頃より熱心に指導していただきました指導教員の鈴木俊一先生、岡本孝司先生、共同研究者の皆様に感謝いたします。今後も福島第一廃炉に貢献できるよう、全力で研究に取り組んでいきたいと考えております。