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化学システム工学専攻 松並 研作さん(D3)が化学工学会第51回秋季大会 システム・情報・シミュレーション部会 研究奨励賞を受賞されました

 

2020月11月20日、化学システム工学専攻 松並 研作さん(D3)が、化学工学会第51回秋季大会 システム・情報・シミュレーション(SIS)部会 研究奨励賞を受賞されました。


<受賞した賞の名称と簡単な説明>
化学工学会第51回秋季大会 システム・情報・シミュレーション(SIS)部会 研究奨励賞
化学工学会のSIS部会に関するセッションで、科学技術および産業の分野の今後の発展に大きく寄与すると期待され、表彰に値する口頭発表を行った、発表の若手登壇者個人に贈呈される賞です。

<受賞された研究・活動について>
タイトル:Analysis of the effects of process parameters on start-up operation in continuous wet granulation
発表者名:松並 研作, NOPENS Ingmar, 杉山 弘和, DE BEER Thomas

内容:錠剤などの固形剤において、連続生産が新たな選択肢として注目されているが、実用化に向けた課題が多数存在する。その中の一つが、連続生産特有のスタートアップであり、特に重要工程である連続湿式造粒の理解は進んでいなかった。本研究では実験計画法に基づき、連続造粒におけるプロセスパラメータとスタートアップとの関係を統計的に分析した。
この結果、スタートアップへの影響が大きなプロセスパラメータが解明され、かつ評価軸をトルク値などのプロセスか粒子径分布などの品質にするかによってスタートアップの挙動が変わることが明らかになった。本研究により、スタートアップ時間が経済性に与える影響がより具体的になり、合理的なプロセス設計が可能になった。なお、この研究は「新製剤技術とエンジニアリング振興基金」からの助成金などを受けて、ゲント大学に留学することで実施できたものである。

<今後の抱負・感想>
この度は受賞できたことを大変光栄に思うと同時に、このような機会を与えてくださったゲント大学のDe Beer准教授やNopens教授をはじめとするメンバー及び平尾・杉山研究室の杉山准教授をはじめとするメンバーに深く感謝いたします。また、ゲント大学への留学の助成金を提供してくださった、「新製剤技術とエンジニアリング振興基金」にも感謝申し上げます。今後は、本結果をさらに発展させられるよう、一層精進していきたいと思います。