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Boeing Externship Program 2019コンテストで東大チームが優勝!

 

2019年9月6日(金)に、中部国際空港セントレアにて『ボーイングへの新たな技術及びビジネス提案』をテーマとしたBoeing Externship Program 2019コンテストが開催され、東大チーム(航空宇宙工学専攻修士1年:西泰成、都市工学科学部4年:冨士原大介、航空宇宙工学科学部3年:能登賢太郎、機械工学科学部3年:山口玲、航空宇宙工学専攻修士1年:崎田紘孝、理学系研究科科学専攻修士2年:Youyuan Z hang)が、アイデアの独創性に加えて、提案の実現性を考慮に入れたその「業界のチャレンジへの理解と、考えの深さ」に対してBoeing Japan社長から高く評価いただき、見事優勝いたしました。

本コンテストは、米国The Boeing Company と東京大学、名古屋大学、金沢工業大学、東北大学、九州大学、北海道大学、室蘭工業大学、久留米工業大学の8大学と毎夏学期行われているBoeing Externship Programの一環として行われました。本学の学生は、工学部・工学系研究科の共通科目「創造的ものづくりプロジェクト」、「創造性工学プロジェクト」 の「航空システム国際PBL(Project Based Learning、 問題解決型授業)」(担当: Jorg ENTZINGER助教、中村裕子特任准教授)から本プログラムに参加することができます。技術としての航空機だけではなく、『環境のためのレギュレーション』『機内の快適さ・ホスピタリティ』『航空機ファイナンス』というように、多角的に航空機産業を捉えることのできる講義です。

コンテストでは、10年間以内にビジネス化できるという厳しい制限があります。東大チームの調査によると、オリジナリティがあるアイディアには、高い安全性レベル、又は、カスタマーサービスの安定性の取得を考えると、10年というタイムスパンは短すぎる。そして、10年以内にできそうなアイディアは、すでに開発中であることがわかりました。そうした背景を踏まえた上で東大チームが提案したアイディアは、飛行機や、運行、乗客に直接かかわらない、エアラインの多様なデータを解析して、第三者の会社に有益な情報を提供する『Data Beyond Sky』ビジネスモデルでした。短期の実施例としては、乗客データと運航データに天気のデータを合わせて、タクシーの必要な台数を予測する等、そして長期の実施例としては、座席にセンサーを追加した時差ボケ低減技術を提案しました。