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原子力国際専攻 森勇稀さん(M2)が「第24回流動化・粒子プロセッシングシンポジウム」において優秀ポスター賞を受賞されました

 

2018年12月05日、原子力国際専攻 酒井研究室(M2)森勇稀さんが「第24回流動化・粒子プロセッシングシンポジウム」において優秀ポスター賞を受賞されました。
この賞は、ポスター発表において、学生による優れた発表に対して贈られる賞です。

 

 

<受賞された研究・活動について>

講演タイトル:DEM粗視化モデルを用いた大規模循環型流動層の数値解析 

講演概要:循環型流動層は化学工学の分野で焼却や反応などに広く用いられる装置で、固相(粉体)と気相が相互に影響を及ぼしあい、複雑な挙動を見せるため、数値解析の応用が期待されています。数値解析において広く用いられる、Euler-Lagrange的手法であるDEM-CFD法は非常に有効な手法ですが、産業用装置のような大規模体系に適用する際にはその膨大な粒子数がネックとなり計算を行うことが非常に困難でした。そこで我々は近年、粒子群を1つの粒子で代表して計算するDEM粗視化モデルに任意形状壁面の存在する体系を効率的に解析できるAdvanced DEM-CFD法を組み合わせたIntegrated DEM-CFD法を開発しました。本研究ではこのIntegrated DEM-CFD法を実験室スケールの循環型流動層に適用し、数値解析を行い、また数値解析と同条件で実験を行うことで数値解析の妥当性を検証しました。その結果、我々の開発した手法が循環型流動層においても実験の粉体および気体の挙動をよく模擬できるということが示され、開発手法の妥当性を検証できました。

 

<今後の抱負・感想>

この度、このような賞をいただき大変光栄に思います。日頃から研究のご指導を賜っている酒井幹夫先生、ならびに研究室の皆様に深く感謝いたします。今後とも一層研究活動に精進し、更に研究内容を発展させていきたいと考えております。