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バイオエンジニアリング専攻 河出 来時さん(D2)がCBI学会2018年大会において優秀ポスター賞を受賞されました

 

 

2018年10月11日、バイオエンジニアリング専攻 河出 来時さん(D2)が、CBI学会2018年大会において優秀ポスター賞を受賞されました。

 

 

<受賞された研究・活動について>
私は、「天然蛋白質と抗リン酸化抗体のリン酸基認識機構の解明と、その比較」というテーマに、複数の天然蛋白質のリン酸基認識機構を分子動力学シミュレーションを用いて、抗リン酸化抗体のリン酸基認識機構を熱力学的解析・結晶構造解析・分子動力学シミュレーションを用いて調べました。
リン酸化は、蛋白質の翻訳語修飾の中でも特に重要な修飾の1つであり、リン酸基認識抗体は研究試薬として広く活躍しているものの、その認識機構はこれまでほとんど調べられていませんでした。
私は、PO3H-とPO32-のそれぞれのリン酸基に対し、様々な天然蛋白質がどのように認識を行うかを、分子動力学シミュレーションを用いて調べました。更に、当研究グループで独自に取得された抗リン酸化Akt抗体についてもIn Vtroの実験も行いながら調べ、天然蛋白質と比較しました。
結果として、抗体のリン酸基認識機構は細胞内の天然蛋白質の機構とは大きく異なり、リン酸基の末端の全ての酸素原子を、同時に認識する極めて厳密なものであることが明らかとなりました。
今後は、本研究で明らかになった認識機構に基づき、リン酸基認識抗体の設計指針の探索を行っていく予定です。

 

<今後の抱負・感想>
この度の受賞、誠に嬉しいです。指導して頂いた津本教授を始めとする先生方、また共同研究先のAbwiz bio様にに感謝申し上げます。今後は、本研究で明らかになった認識機構に基づき、リン酸基認識抗体の設計指針の探索を行っていく予定です。