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船津 公人教授がACS において 2019 Herman Skolnik Awardを受賞されました

 

2018年9月15日、化学システム工学専攻 船津 公人教授がACS (American Chemical Society)において2019 Herman Skolnik Awardを受賞されました。

<受賞した賞の名称と説明>
賞の名称:ACS (American Chemical Society)・2019 Herman Skolnik Award
賞の簡単な説明:同賞は、理論化学および化学情報学の発展に貢献した研究者を表彰するもので、1976年に設けられた当該分野のノーベル賞に相当する最も歴史と権威のある世界的な賞です。毎年1名が選出され、欧米以外の研究者の受賞は今回が初めてです。2019年秋に開催されるACS National Meeting (San Diego) において、今回の受賞の記念講演が行われます。

 

<受賞された研究・活動について>
船津教授は、約35年にわたり化学情報学分野の発展に貢献されてきました。構造解析や有機化合物の合成経路設計のために、エキスパートシステムやアルゴリズム開発に取り組み、人工知能を化学分野に導入した先駆者として活躍され、特に、船津教授が開発したAIPHOSに代表される合成経路設計支援システムは、学術および産学界において幅広く利用され、情報学を利用した化学という分野に大きな影響を与えました。近年になると、化学情報学を利用した材料設計(マテリアルズインフォマティクス)や、化学プラントにおける統計モデルに関する研究などにおいても、突出した成果を上げられました。また、船津教授は学術および産業界との共同研究を推進するのみならず、両者の橋渡し役としても重要な役割を果たされ、日本における化学情報学の普及に邁進されてきました。このような実績に加え、250報を超える質の高い原著論文や、数々の優れた学会講演なども評価され、船津教授は化学情報学分野における重要な世界的リーダーの一人として、Herman Skolnik Awardを受賞されました。

 

受賞理由を記したURLは以下の通りです。
http://ccl.net/cgi-bin/ccl/message-new?2018+09+16+001

Herman Skolnik Awardについては以下を参照願います。
http://www.acscinf.org/content/herman-skolnik-award