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化学生命工学専攻上田 倫久さん(D1)がChirality 2017 (ISCD-29)においてBest Poster Presentation Awardを受賞されました

 

 

2017年7月12日、化学生命工学専攻(D1)上田 倫久さんが、Chirality 2017 (ISCD-29)において、Best Poster Presentation Awardを受賞されました。この賞はChirality 2017 (ISCD-29)において特に優れたポスター発表をおこなった者に対して授与されます。

 

<受賞された研究・活動について> 

芳香族性は環状の共役分子の安定性を議論する上で必須の概念です。「芳香族性は分子をどのくらい安定化しうるのか」という問いに対して、光基底状態においては80年以上も前から盛んに研究が行われてきた一方で、瞬間的にしか存在しない光励起状態においてはこれまで実験的な検討はなされていませんでした。本研究では、右手の分子が左手の分子に変換するキラル反転反応に着目し、光基底状態と光励起状態の活性化エネルギーをそれぞれ算出、比較することで、光励起状態の芳香族性の安定化効果を実験的に議論することに世界で初めて成功しました。

 <今後の抱負・感想> 
このような賞をいただくことができ、大変光栄に思います。研究のご指導を賜りました相田卓三教授をはじめ、相田研究室の皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。