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精密工学専攻 橘高 達也さんが 日本機械学会において若手優秀講演フェロー賞を受賞されました

 

 2016年6月9日、精密工学専攻 橘高 達也さんが、日本機械学会において若手優秀講演フェロー賞を受賞されました。この賞は日本機械学会の講演会において優れた講演を行った26歳未満の若手研究者に授与されます。

 

 

<受賞された研究・活動について>
 近年、災害現場などで用いられる遠隔操作ロボットのニーズは高まっている。遠隔操作では、ロボットに取り付けられたカメラからの映像を見ながら作業を行うことが一般的だが、作業対象が遮蔽物に隠れて見えない場合など、視野を確保できないことによる作業効率の低下が問題となっている。従来は、ロボットに複数のカメラを搭載することで視野を広げるという手法がとられていたが、複数の映像を見比べながら行う作業は高い熟練スキルと集中力を要するという課題があった。
 そこで本研究では、作業環境をより把握しやすくするために、遮蔽物に隠れて見えない領域を透視可能なシステムを提案した。本システムでは、ロボットの正面およびアームに搭載したカメラからそれぞれ取得した環境の3次元情報を利用する。アームを動かして遮蔽物の向こう側の情報を取得することでリアルタイムに透視映像を生成することが可能となった。また、取得した3次元情報を利用して、環境を任意の視点から見たときの映像を生成することも可能となった。そして、実機実験を行い提案手法の有効性を示した。

 

<今後の抱負・感想>

 研究室の先生方、先輩方のご指導のおかげで私の研究発表は有意義なものとなり、今回このような賞をいただけたことを嬉しく思います。今後も画像処理の技術を勉強し、透視映像の質のさらなる向上を目指します。