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化学生命工学専攻 渋谷 宜己さんが 日本化学会第 96 春季年会 学生講演賞を受賞されました

 

 

2016年5月19日、化学生命工学専攻 渋谷 宜己さんが、日本化学会第 96 春季年会(2016)学生講演賞を受賞されました。この賞は、発表内容、プレゼンテーション、質疑応答などにおいて優れた講演で、講演者の今後の一層の研究活動発展の可能性を有すると期待されるものに対して贈呈されます。

 

<受賞された研究・活動について>
ピレンは代表的な蛍光性分子であり、有機発光ダイオードなどへの応用が試みられている。特にピレンの青色発光は、開発の遅れている有機青色発光素子への展開が期待されるが、ピレンの強い会合特性からバルク状態ではほとんどの場合エキシマーを形成し、緑色発光をすることが知られている。結晶状態においては緻密な分子デザインにより、多くの青色発光ピレン材料が開発されているものの、液晶状態で青色発光を実現した報告はこれまでになかった。今回我々は分子ピンセット型モチーフを用いることで、初めて青色発光ピレン液晶の開発に成功した。

 

<今後の抱負・感想>
この度は学生講演賞を賜ることができ、光栄に思います。今後もこの賞に恥じぬよう精進していく所存です。またご指導ご鞭撻いただいた相田卓三教授、日々ディスカッションをしていただいた伊藤喜光助教、ならびに研究室のメンバーにこの場を借りて感謝申し上げます。