プレスリリース

超小型衛星「ほどよし1号機」取得画像を公開 : 航空宇宙工学専攻 中須賀真一教授

 

国立大学法人東京大学大学院工学系研究科(研究科長:光石 衛)航空宇宙工学専攻 中須賀真一教授の研究室、次世代宇宙システム技術研究組合および株式会社アクセルスペースは、超小型衛星「ほどよし1号機」に搭載された光学センサにより、地球観測画像を取得することに成功しました。本衛星は昨年度まで行われた内閣府最先端研究開発支援プログラムの一環で開発され、2014年11月の打ち上げ後、衛星機能の初期確認を進めていたものです。今後、1~2か月以内の超小型衛星画像利用実験開始に向けて地上システム検証などの準備を進めてまいります。

今回撮影に成功した場所はサウジアラビア王国東部州最大の都市ダンマームとオーストラリア南東部の森林地帯の2ヶ所です。ダンマームでは航行している船の他、モスクやジャンクションを確認することができます。オーストラリアの森林地帯では森林の区画や林道の他、複雑な川の様子を確認することができます。 

 

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「ほどよし1号機」は地球観測(リモートセンシング)を目的とした1辺約60cmの立方体形状をした質量約60kgの超小型衛星で、2014年11月6日にロシアのドニエプルロケットを使って打ち上げられました。本衛星の打ち上げ後に取得が期待される画像を利用して、将来的に超小型衛星を利用したリモートセンシング事業に取り組む潜在的な事業者の掘り起こしをおこない、事業化に関する利用研究を進めることを目的としています。
「ほどよし1号機」には光学センサが搭載されており、高度約500kmの太陽同期軌道から地球を観測します。「ほどよし1号機」のような性能の地球観測には、これまで150kg以上の衛星が使われてきましたが、最新の民生電子部品の積極的な活用等により本衛星では60kg以下の質量で同等の機能を実現しました。

 

「ほどよし1号機」の打ち上げに関するプレスリリース(2014年11月7日発表)

 

【本件に関する問合せ先】
中須賀 真一(なかすか しんいち)
東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
〒113-8656 東京都文京区本郷 7-3-1
里形 玲子(さとがた れいこ)
次世代宇宙システム技術研究組合 総務担当
〒221-0822 横浜市神奈川区西神奈川 1-7-8 ことぶきビル 2-A
桜井 知佳子(さくらい ちかこ)
株式会社アクセルスペース 広報担当
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町 2-3-13 M&C ビル 7 階
電話 03-5577-4495

 

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