トピックス

工学部退職教授懇談会が開催されました(2020年10月15日)

 

2020年10月15日(木)に工学部退職教授懇談会が開催されました。COVID-19に見舞われている今年はオンラインでの開催です。定刻の午後5時15分から田島芳満教授の司会のもとで懇談会が始まりました。工学部2号館展示室で開催されている例年とは違い退職教授の先生方の熱気を肌で感じることはできませんが、開始前から退職教授の先生方がChatでメッセージを流してくださり、この会に寄せる先生方の思いを感じることができした。中野義昭教授による開会の辞では、オンラインでの開催となった工学部退職教授懇談会にご参加の皆様への感謝と、異例のオンライン開催となったが開催でき喜ばしいとのお話がありました。

続いて、染谷隆夫工学系研究科長・工学部長から、歓迎のご挨拶と学内の情勢の紹介がありました。今年度就任された染谷工学系研究科長は直ちに未来社会ビジョンの策定や、ポストコロナ社会のアイディア募集を始め最終的には77件の提案があり29件のテーマは実施に移したこと、5月29日に工学部向け緊急説明会では「感染リスクを限りなくゼロに近づけながら人々の活動を限りなく100%に近づける」ことを表明し1700名の視聴者があったこと、6月のご父母への4か国語での説明会、3回のポストコロナ社会の未来構想のシンポジウムに合計1000名の参加があったこと、オンラインで実施された大学院入試の状況、さらにデジタルトランスフォーメーションへの取り組みについて報告がありました。引き続き、退職教授の先生方を代表して田中正人 名誉教授(産業機械工学科)より染谷隆夫工学系研究科長・工学部長に、1)オンライン講義について、2)卒業論文や大学院生への研究指導について、質問がありました。オンライン講義は円滑に実施されており学生からの評判は良いこと、ラボが6月中旬より再開され卒論などの研究指導は滞りなく行える状況にあること、とは言え研究指導の枠外での例えば廊下ですれ違った時のInteractionや励ましの機会が減っているといった課題があること、との答えが染谷隆夫工学系研究科長・工学部長からありました。鈴木雄二副研究科長から、オンライン講義などの現状についてさらに詳しい報告があり、夏学期の演習をZoomとSNSを利用しながらオンラインで実施するといった教育現場での努力、秋冬学期では各学科で対面を交えたハイブリッド講義や対面での演習が始まっており2年生、3年生も週1日以上は大学に来ていること、などの紹介がありました。

伊藤 學 名誉教授(土木工学科)、菅野卓雄 名誉教授(電子工学科)からは、ポストコロナ社会においては工学部の重要性が高まるであろうから、長期的な視野で取りくんでほしいとの、励ましのお言葉を頂戴しました。最後に、大崎博之 新領域創成科学研究科長より閉会の辞が述べられました。併せて、新領域創成科学研究科は半数が工学系であるので連携が大事であること、柏でのオンライン授業には参加者が多いこと、駅近くの柏Ⅱキャンパスが産学連携拠点として整備されつつあり複数の国研との協業が始まったこと、が説明されました。予定の時間の午後6時15分を過ぎ、司会の田島芳満教授より、オンライン開催となった今年の工学部退職教授懇談会に参加された89名の皆様への、感謝の言葉が述べられ、閉会となりました。

退職教授の先生方の益々のご健勝を心からお祈り申し上げます。途中工学系ネットワークがダウンし肝を冷やしましたが、無事に開催を行うことができました。今までにないオンラインでの今年の懇談会の開催にあたって、準備から運営までお骨折りいただいた事務部の方々に感謝申し上げます。

機械工学専攻 教授 柳本 潤

 

工学系研究科長・工学部長挨拶及び現状報告
染谷 隆夫 工学系研究科長・工学部長

 

歓談の様子

 

オンライン講義の現状報告・鈴木 雄二 副研究科長

 

歓談の様子