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バイオエンジニアリング専攻 本田信吾さん (D2)が SLAS2020 にてStudent Poster Awardを受賞されました

 

 

2020年1月27日、バイオエンジニアリング専攻 野地研究室 本田信吾さん (D2)が 、2020年1月25~29日に米国・サンディエゴで開催されたSLAS2020 (ラボ自動化およびスクリーニング技術に関する学会)にてStudent Poster Awardを受賞されました。

この賞は、300以上のポスターの中から選出された、学生・ポスドク・若手教員による革新的な研究発表(上位3名)を表彰するものです。

 


<受賞された研究・活動について>

発表タイトル:「多次元デジタルアッセイ技術による阻害剤耐性インフルエンザウイルスの検出」

本研究では、インフルエンザ治療薬として知られるノイラミニダーゼ阻害剤 (NAI)に耐性を示すインフルエンザウイルス粒子を、一粒子レベルで検出・解析する技術を開発しました。

NAI耐性を示す変異型のインフルエンザウイルスは、パンデミックを引き起こすリスクから、発生ごく早期における超高感度検出が求められています。当研究室の先行研究において、インフルエンザウイルス粒子をμmサイズの微小空間にひとつずつ封入することで、従来は困難だったウイルス一粒子レベルの検出が可能にしました。しかしNAI耐性を判定するためには、特定の粒子に対して条件を変えながら多次元的にアッセイを行う新たな技術が必要でした。そこで本研究では、ウイルスを微小空間に固定するとともに封入方法を工夫することで、ウイルスを保持したまま微小空間内の条件を変更し、多次元的にアッセイを行える「多次元デジタルアッセイ技術」を開発しました。そして実際に、NAIに対し耐性を示すとみられるウイルス粒子を検出することに成功しました。

 

 <今後の抱負・感想>
野地先生はじめ研究室の皆さまのご指導・サポートに深く感謝いたします。 これを一つの足掛かりとして、サイエンスを駆動する革新的なテクノロジーの開発に、より一層邁進します。