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工学部退職教授懇談会が開催されました(2018年10月4日)


酒井 康行
化学システム工学専攻 教授

 

2018年10月4日(木)に工学部退職教授懇談会が工学部2号館展示室にて開催されました。工学部に関連するご退職をされた教授47名の先生方および元事務部長の柚原 義久 様に加え、現役教員からは工学系・情報理工学系を合わせて49名の出席となりました.

定時の6時を少し回ってから田中 雅明 教授の司会のもと、懇談会が開始されました。例年になく多くの退職教授の先生方のご参加を得て、上坂 充 教授の開会の辞では「どうぞお手柔らかに・・・」とのご発言があり、会場は早速笑いに包まれました。続いて、大久保 達也 工学系研究科長および石川 正俊 情報理工学系研究科長がご挨拶されました。任期1.5年を経てちょうど折り返しとなる大久保研究科長からは、「現場に元気と勇気を」を合言葉に、教員の研究時間の確保や様々な制度疲労の是正に取り組んできたことが報告されました。また、昨今の学生の就職システムの異常性を指摘され、産業界との議論を重ねている旨も報告されました。さらにこれらの工学系での改革が全学のそれのトリガーとなることを目指していること、「指定国立大学」となった本学への社会からの期待に応えるべく、工学系から更に新たなイノベーションを起こしていく決意であることなどを力説されました。4年任期の3年目となる石川情報理工学系研究科長からは、工学系の約1/4のサイズでありながら、昨今の情報系・数理系への社会からの高い期待に応えるべく様々な組織的拡充を達成してきていること、それを通じて工学系とも協力しながら、守り継承する学術と時代を先取りする学術とのリバランスを図り、新たな社会建設に寄与したいとの強い決意が述べられました。

退職教員が現役教員を圧倒する雰囲気の中で始まりましたが、建築学科の内田 祥哉 名誉教授による乾杯のあとは、例年同様和やかな雰囲気の中での歓談となりました。これらだけの人数となると、会場の工学部2号館展示室は全く狭く、徐々に勢いを増す議論のためもあり、会場はまさに熱気に包まれました。話がつきないところで定刻の7時30分となり、上坂教授から、諸先輩の先生方に引き続きご指導いただきたいとのお願いと閉会の辞でお開きとなりました。

最後に、退職教授の先生方の益々のご健勝を心からお祈り申し上げますとともに、変革期の工学系への引き続きのご支援を御願いする次第です。また、懇談会の開催にあたって準備から運営までお骨折りいただいた事務部の方々に深く感謝申し上げます。 

 

・大久保 達也 工学系研究科長
 

・石川 正俊 情報理工学系研究科長

 

・内田 祥哉 名誉教授

 

・懇談会の様子