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シラス(南九州に広く分布する火砕流堆積物)の高度化利用による全量活用技術の開発

 

建築学専攻の野口貴文教授と友寄篤学術支援専門職員は、鹿児島県工業技術センターおよび株式会社プリンシプルと共同で、様々な密度・粒径・鉱物特性が入り交じった状態で存在しているため工業資源として利用しづらかったシラスを、エアテーブルを用いた乾式比重選別によって、結晶質、火山ガラス質、軽石質、粘土質の4つの成分に高精度で分離することにより、結晶質はレディーミクストコンクリート(JIS A5308)用の細骨材として、軽石質は構造用軽量コンクリート骨材(JIS A5002)として、粘土質は陶器の原料として、火山ガラス質はさらに細かく粉砕することにより超高強度コンクリート用混和材として利用できることを明らかにした。この4成分への分離および火山ガラス質の微粉末化によって、シラスは物理的・化学的特性に応じた適材適所での高度利用が可能となった。2017年7月4日、鹿児島にて記者会見が行われ、その様子のTV放映は以下のサイトで見ることができる。

 


南日本放送(MBC)動画のみ : /shared/topics/data/setnws_201707071013010610762006_422832.mp4