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マテリアル工学専攻 玉手 亮多さん(D3)が総長賞(学業)を受賞されました

 

2017年3月22日、平成28年度学生表彰「東京大学総長賞」授与式が行われました。

平成14年度に創設された「東京大学総長賞」は、「本学の学生として、学業、課外活動、社会活動等において特に顕著な業績を挙げ、他の学生の範となり、本学の名誉を高めた者」(個人又は団体)について、総長が表彰を行うものです。  

 

 

●総長賞【学業】

工学系研究科マテリアル工学専攻 博士課程3年 玉手 亮多さん

研究内容:「細胞のように自律的な構造変化を示す自励振動ベシクルおよびコロイドソームの創製」

生体の基本単価である細胞を、合成材料を用いて人工的にも模倣しようとする「人工細胞モデル」研究において、細胞の静的構造のみならず、その極めて多彩な動的挙動を再構築することは重要な課題です。玉手さんは、ブロック共重合体やゲル微粒子が占める高分子の自己集合と化学振動反応が生み出すリズム現象の協奏により、細胞の動的挙動、特に自立・周期的な生体膜の構造変形を模倣した動的人工細胞モデルの構築に成功しました。本研究を含む彼の研究成果は、「Angewandte Chemie International Edition」、「Advanced Materials」などの権威ある国際誌に計8本掲載されており、また英国王立化学会からの表彰を含め5つの学会賞を受賞するなど、その研究業績が高く評価されました。