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原子力国際専攻 鵜殿寛岳さん(M2)が化学工学会福島大会2016において学生賞(銅賞)を受賞されました

 

20161125日、原子力国際専攻 鵜殿寛岳さん(M2)が化学工学会福島大会2016において学生賞(銅賞)を受賞されました。化学工学会支部大会(今回は東北支部、関東支部および北海道支部の3支部合同)は、化学工学に関する成果発表の場として年1回開催され、優秀な発表を行った学生を対象に学生賞の表彰を行っています。

 

 

受賞された研究・活動について>
数十マイクロメートルほどの細さ(人の髪の毛ほどの細さ)を持つマイクロ流路に懸濁液を流すと、中に分散している粒子は径方向に移動し流路断面中の特定の領域に集約することができます。この現象は、細胞などの微粒子を高いスループットで連続的に分離・濃縮する技術などへの応用として、近年とくに注目されています。本研究では、離散要素法と埋込境界法をカップリングさせた数値計算手法を開発し、本手法を用いることにより多数粒子を含む流体がマイクロ流路内を流れる際に現われる粒子の集約ダイナミクスをシミュレーションするのに世界ではじめて成功しました。

 

今後の抱負・感想>
このたびは化学工学会での講演で学生賞(銅賞)をいただくことができ、大変光栄に思っております。ご指導を賜りました酒井幹夫准教授、ならびに秘書の方々および研究室で日頃机を並べているメンバーの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。Microfluidicsは幅広い応用を持つのみだけでなく、ときに予想外の振る舞いが見られるなど物理現象としても非常に興味深いです。この賞の名に恥じぬよう今後も一層精進してまいります。