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原子力国際専攻 鵜殿 寛岳さん(M2)が2016年度粉体工学会秋期研究発表会においてベストポスター賞を受賞されました

 

20161129日、原子力国際専攻 鵜殿寛岳さん(M2)が、2016年度粉体工学会秋期研究発表会においてベストポスター(BP)賞を受賞されました。粉体工学会研究発表会は、粉体工学の成果発表の場として年2回開催され、優秀な発表を行った学生を対象に学生賞の表彰を行っています。

 

 

受賞された研究・活動について>
数十マイクロメートルと髪の毛ほどの細さを持つマイクロ流路に微粒子が分散した流体を流すと、粒子は径方向に移動し流路断面中の特定の領域に集約することができます。この現象は、細胞などの微粒子を高いスループットで連続的に分離・濃縮する技術などへの応用として、生物医工学、化学工学などの分野で近年とくに注目されています。本研究では、離散要素法と直接計算法である埋込境界法を連成した数値計算手法を新たに開発しました。多数粒子を含む流体がマイクロ流路内を流れる際の粒子の集約ダイナミクスについて、主として流路のアスペクト比依存性を検討しました。

 

<今後の抱負・感想>
このたびは流体や粉体について高い見識を持つ研究者が集まる学会でBP賞をいただくことができ、誠に光栄に存じます。マイクロ流路内を流れる粒子のダイナミックな振る舞いは、幅広い応用を持つのみだけでなく、予想外の振る舞いが見られる物理現象としても非常に興味深いです。日頃よりご指導して下さる酒井幹夫准教授、ならびに学生をきめ細かくサポートして下さる秘書の方々および研究室メンバーの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。この賞を励みに今後も一層精進してまいります。