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化学生命工学専攻 今倉 悠貴さんが 10回バイオ関連化学シンポジウムにおいてRSC Organic & Biomolecular Chemistry Poster Presentation Awardを受賞されました

 

2016年9月8日、化学生命工学専攻 今倉 悠貴さんが、第10回バイオ関連化学シンポジウムにおいてRSC Organic &  Biomolecular Chemistry Poster Presentation Awardを受賞されました。
この賞は、ポスター賞受賞者の中でも特に優れた発表を行った1名に対して授与されたものです。英国化学会の化学誌 Organic & Biomolecular Chemistry の名称を冠した賞となります。

 

受賞された研究・活動について>
生体での分子イメージングを実現することができれば、生命現象の解明や疾病診断への貢献が期待できます。そのための手法として、高感度化した造影剤をMRIによって検出する核偏極MRIという技術があります。しかし、高感度化状態には寿命があり、解析時間や応用展開が限られているのが現状です。そこで本研究では、長寿命核偏極を実現する分子プローブの開発を目指しました。その結果、極めて長く核偏極状態を維持できる分子構造を設計・開発することに成功しました。次に、この分子構造の特性を理論的に考察し、さらなる長寿命化への可能性を見出しました。また生体内環境を検出する分子プローブへの応用可能性も示しました。

 

 (写真中央が今倉さんです)

 

今後の抱負・感想>
このような賞をいただくことができ、大変光栄に思います。ご指導を賜りました山東信介教授、野中洋講師ならびに研究室のスタッフ、メンバーの皆様にこの場をお借りして心より御礼申し上げます。今後も本受賞を励みに研究活動に邁進していく所存です。