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根岸英一先生が来訪されました

 

工学部3号館に根岸名誉博士室が新たに整備されたことを受け、2015年3月9日 (月)にパデュー大学の根岸英一先生 (2010年ノーベル化学賞受賞、1958年本学工学部卒業、2014年東京大学より名誉博士号授与) ご夫妻が東京大学大学院工学系研究科を来訪され、光石研究科長を表敬訪問されました。研究科長室での光石研究科長、吉村副研究科長、長棟化学生命工学専攻長との懇談の後、先生のご業績を紹介したパネル、開発された触媒の分子模型、先生の卒業論文などが展示された名誉博士室をご覧いただきました。

 

その後、「根岸先生を囲む会」が工学系研究科化学・生命系3専攻の学生有志の企画、司会進行のもと、工学部3号館31講義室にて開催されました。これは先生のご厚意によりお時間をいただき企画されたものです。当日は教職員、学生問わず、また他研究科からも多くの方々に参加していただき、大盛況な会となりました。

 

根岸先生には本学に在籍されていたころの昔話も交えながら、大学院生のころに考えていたことや、ノーベル賞が与えられたクロスカップリング反応の発見にどのように至ったかをお話しいただきました。聴講に来た多くの人と同じ年代に、どのようなことを考え、どのように研究を進めてきたかという生の声を聴けたため、学生や若手の教職員にとってはモチベーションを高められる素晴らしい機会となりました。時間の都合上、あまり質疑応答時間を設けられなかったのが残念でしたが、多くの人にとってノーベル賞受賞者と身近に触れ合うことができたと思います。