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都市工学専攻 浅見達也さんがAward for Asian Young Professional on Water Researchを受賞されました

 

都市工学専攻 浅見達也さんが、Award for Asian Young Professional on Water Researchを受賞されました。この賞は、International Symposium on Southeast Asian Water Environment において優れた口頭発表を行った40歳未満の者に授与される賞です。

 

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<受賞された研究について>

近年、オランダを中心に、水道水中の病原微生物による水系感染リスクを定量的に管理する手法として、QMRA (Quantitative Microbial Risk Assessment)が注目されています。QMRAにおいては水道原水における病原微生物濃度、浄水処理工程による除去効率、水道水消費による曝露量等のデータが必要になります。しかし、ウイルスに関しては、存在濃度の低さや測定技術上の困難から、実浄水場における除去効率のデータが不足しているのが現状です。そこで本研究では、環境水中に高濃度で存在するPepper mild mottle virus や JC Polyomavirusに着目し、また私たちの研究室で開発されてきた大容量試料濃縮手法を用いることにより、バンコクの浄水場におけるウイルス除去効率の実測に成功しました。

 

<今後の抱負・感想>

指導教官である片山浩之准教授、古米弘明教授、研究協力者であるAsian Institute of Technology のChettiyappan Visvanathan教授、研究室の先輩方、そして浄水場職員の方々に深くお礼申し上げます。今回の受賞を励みに、修了に向けて研究に打ち込み、また得た経験・知見を就職後に活かしていきたいと思います。