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都市工学専攻 吉岡佐さんが日本水環境学会において年会優秀発表賞(クリタ賞)を受賞されました

 

都市工学専攻 吉岡佐さんが、日本水環境学会において年会優秀発表賞(クリタ賞)を受賞されました。年会優秀発表賞(クリタ賞)は、年会において口頭発表を行う博士前期課程(修士課程)在学の学生会員が表彰対象となります。研究意欲の増進を目指し、博士前期課程(修士課程)の大学院生が行う研究成果発表に対して表彰を行います。

 

(日本水環境学会ホームページ:http://www.jswe.or.jp/awards/kurita/index.html

      

<受賞された研究について>

「江戸城外濠における水質改善施策のモデル評価と費用便益分析」

江戸城外濠におけるアオコの発生などによる悪臭、景観への影響を改善するための水質改善施策を、水量、水質、コスト、便益の多方面から定量的・総合的に評価し、その有効性を示した。まず、流出解析モデルにより主な水源であるCSOの流入量評価を行い、その結果と水位・水質の現地測定結果を基に、現状を再現できる水質モデルを構築した。次に、有効な施策としてCSO対策に加えて下水再生水の導水を考え、アオコの発生を防ぐことが可能な最低導水量4,653 m3・日-1を求めた。そして、最低導水量を基に施策に必要となるLCC3.9億円・年-1を求め、CVMにより算定した施策の便益7.5億円・年-1と比較することにより、施策の有効性を示した。

 


<今後の抱負・感想>

このような賞を頂き、誠にありがたく思っております。ご指導いただいた研究室の先生方に深く御礼申し上げます。研究で得たことを仕事でも活かしていきたいと思います。