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応用化学専攻 谷口健人さん(M1)が 第46回酸化反応討論会において優秀ポスター賞を受賞されました

 

 

応用化学専攻 谷口健人さん(M1)が、第46回酸化反応討論会において、優秀ポスター賞を受賞されました。

 

<受賞された研究について>

シリルイソシアナートは、シランカップリング剤やコーティング剤として用いられる有用な化合物です。従来、シリルイソシアナートは塩化シランとシアン酸塩の量論反応により合成されてきましたが、毒性の高い塩化シランの使用、量論量以上の無機塩の副生、低い原子効率、といった問題点を抱えており、グリーンな合成法の開発が切望されていました。

本研究では、アルミナ担持金ナノ粒子触媒 (Au/Al2O3) 存在下、塩化シランの代替としてヒドロシラン、シアン酸塩の代替として尿素を用いた脱水素型クロスカップリング反応が効率良く進行し、シリルイソシアナートを高収率・高選択性で合成できることを見出しました。この反応系は、原料として毒性の低いヒドロシランや、安価で無毒な尿素を用いている点、副生成物が水素とアンモニアだけであり、触媒/生成物の分離が容易で触媒のリサイクルが可能な点、高い原子効率を有する点、などの環境調和的な利点を有しており、新しいグリーンなシリルイソシアナート合成法として期待されます。

 

<今後の抱負・感想>

この度の受賞を大変光栄に思います。研究のご指導を賜りました水野教授、山口准教授をはじめとした研究室の皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。今後もより一層研究に取り組んでいきたいと思います。