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若手研究者紹介:松田 雄二准教授

 

 

 

 

【経歴】
2002年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了
2002年〜2004年 株式会社久米設計 設計部勤務
2008年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了(博士(工学)
2008年〜2012年 東京理科大学理工学部建築学科 助教
2012年〜2015年 お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科 准教授
2015年〜 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 准教授

 

【研究について】
 私の専門は「建築計画学」です。建築計画学とは、建築空間に求められる機能や携帯を、利用者の視点から検討し、評価する学問分野です。私は、その建築計画学の中でも、障害者や高齢者など、「マイノリティー」とされる利用者に視点を合わせ、調査研究を行っています。
 現代の日本は、高齢化の急速な進展や少子化の進行などに象徴されるように、社会が劇的に変化しています。そのなかで、これまで考慮されてこなかった、幅広いユーザーの視点とニーズを把握し、建築空間に反映させることが、喫緊の課題となっています。
 このような、多様化するユーザー像を解き明かすことから、建築や都市環境に求められる要件を再定義し、結果として各種施設や都市に求められる建築計画の姿を明らかにすることを目的として、調査研究を行っています。具体的には、障害者の地域居住環境、視覚障害者の歩行環境、空き家等の福祉転用、高齢者の地域生活環境などの研究を行っています。

 

 【今後の抱負】
東京オリンピック・パラリンピック大会の影響などもあり、これまでなかなか声を上げることが出来なかった人々の視点が、徐々に社会に現れるようになってきたと感じています。そのような視点を丁寧に拾い上げ、社会に還元することで、より良い社会作りの一助になることができればと思っております。

 

松田研究室:http://keikaku.arch.t.u-tokyo.ac.jp/matsuda_lab-top