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原子力国際専攻 森勇稀さん(M2)が「化学工学会第50回秋季大会」においてシンポジウム賞(プレゼンテーション賞)を受賞されました

 

2018年9月20日、原子力国際専攻 酒井研究室 森勇稀さん(M2)が「化学工学会第50回秋季大会」においてシンポジウム賞(プレゼンテーション賞)を受賞されました。

 


<受賞した賞の名称と簡単な説明>
シンポジウム賞(プレゼンテーション賞):化学工学会春季大会における、学生による特に優秀な研究発表に贈られる賞です

 

<受賞された研究・活動について>
講演タイトル:DEM粗視化モデルを用いた大規模循環型流動層の数値解析

講演概要:循環型流動層は化学工学の分野で焼却などの用途で広く用いられる装置で、ライザー部による粒子の飛散、サイクロン部の旋回、シーリング部の流動など、様々な現象が生じるため、実験による解析だけでなく数値解析の応用が期待されています。流動層等の固気混相流の数値解析においてはDEM-CFD法と呼ばれる手法が広く用いられますが、この手法は粒子数に依存して計算コストが増大するため、数十億以上の粒子を持つ産業用循環型流動層のような装置の解析を行うことが実質的に不可能でした。そこで、本研究では実粒子群を1つの粒子によって代表して計算するDEM粗視化モデルを応用し、4億粒子を持つ実験室スケールの循環型流動層の数値解析を行うことが可能であることを示しました。また、その結果を同条件で行った実験結果と比較することで、その妥当性を検証しました。

 

<今後の抱負・感想>
この度、このような賞をいただき大変光栄に思います。研究のご指導を賜りました酒井幹夫先生に深く感謝いたします。また、多くのアドバイスを頂いた研究室の皆様にも感謝いたします。今後も一層研究活動に専念し、更に研究内容を発展させていきたいと考えております。