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原子力国際専攻 Wang Kaiさん(D2)が第26回原子力工学国際会議 Student Paper Competition Best paper賞を受賞されました

 

2018年7月27日、原子力国際専攻(D2) Wang Kaiさんが、第26回原子力工学国際会議 Student Paper Competition Best paper賞を受賞されました。

 

 

<受賞した賞の名称と簡単な説明>

国際原子力工学会議(ICONE)は、米国機械学会 (幹事学会)、日本機械学会(動力エネルギーシステム部門)、中国原子力学会、英国機械学会が共同開催する国際会議であり、原子力工学分野で最も参加者の多い学会のひとつで、これまでに米国、日本、中国、ヨーロッパで25回開催されています。 本賞は、同国際会議の「Track 16 Student Paper Competition」の部門に選抜された学生を対象に、厳正な審査を経て選出されるものです。当日は、約100名の学生により口頭およびポスター発表が行われ、特に優秀と認められた約20名にBest paper賞が授与されました。

 

<受賞された研究・活動について>
発表論文:Preliminary Research on the Oxidation Effect of the Carbon Steel Plate of Downward Facing Pool Boiling by Two-Dimensional Image

限界熱流束(CHF)は、外部原子炉冷却(IVR-ERVC)における最大冷却効果を決定する重要な物理量です。本研究では、下向き伝熱面として炭素鋼板使用した際にCHFが炭素鋼板の酸化度合いに応じて増加する傾向が新たに見出されました。このCHFの上昇は、伝熱面における濡れ性の変化によるものではなく、核生成密度の変化によるものであることが明らかになりました。

 

<感想と将来計画>
この度、このような大変栄誉のある賞を頂き、大変うれしく思います。岡本孝司先生ならびにエルカン・ネジェット先生の丁寧なご指導、ご支援に深く感謝致します。また、渡航資金を援助して頂いた日本機械学会(JSME)にも感謝致します。
今後は、IVR-ERVCの効果改善に向けて、炭素鋼板における酸化物生成がCHFに与える影響について実験と数値計算を駆使することでより深く理解したいと考えています。
来年の開催地は日本なので、より多くの先端的な知見を人々と共有するのが楽しみです。

 

原子力国際専攻HPはこちらからご覧ください。