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化学生命工学専攻 徳永 翔一さん(博士研究員)が「日本化学会第98春季年会(2018)」において学生講演賞を受賞されました

 

2018年4月13日、化学生命工学専攻 徳永 翔一さん(博士研究員)が、「日本化学会第98春季年会(2018)」において、学生講演賞を受賞されました。
この賞は、日本化学会が主催する日本化学会第98春季年会において、優れた発表を行った大学院博士(後期)課程に在籍する学生(発表当時)に授与されるものです。

 

 

<受賞された研究・活動について>
コレステリック液晶は、内部の巨視的ならせん構造に由来する鮮やかな反射色を呈します。この反射波長は、添加したキラルな化合物(キラルドーパント)の濃度及びらせん誘起力によって決定します。本研究で開発されたのは、酸化還元によってらせん誘起力が変化することができる、これまでにないキラルドーパントです。本ドーパントを用いる事で、化学酸化及び電気的酸化還元反応によってコレステリック液晶の反射色の変調に成功し、種々の外部刺激によって反射色を変調できる他のコレステリック液晶材料と比べても、俊敏に応答できます。この材料は、バックライトを使用しない反射型の低消費電力ディスプレイとしての応用が期待できます。

 

<今後の抱負・感想>
このような賞をいただき、大変光栄に思います。研究のご指導を賜りました相田卓三教授、共同研究者の伊藤喜光講師をはじめ、相田研究室の皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。これを励みに、今後も研究活動に邁進していきたいと思います。