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2017.12.07

【受賞・表彰等】建築学専攻 野口貴文教授が、アメリカコンクリート学会において、最優秀作品賞を受賞されました。

2017年10月16日、建築学専攻 野口貴文教授が、アメリカコンクリート学会において、最優秀作品賞を受賞されました。

最優秀作品賞は、アメリカコンクリート学会における低層建築部門、中層建築部門、高層建築部門、土木構造物部門、補修・改修部門、および装飾部門の各部門の受賞作品の中で、最優秀であると評価された作品に授与される。各部門の受賞作品は、アメリカコンクリート学会の各支部または国際パートナーによって応募された過去3年間に竣工した作品であり、デザイン・建設業界に創造的なヴィジョンを示すと評価された作品である。

<受賞の研究・活動の内容>
「唯一無二で、かつ最先端の環境コンクリートを用いたい」という建築家の要望に応えるべく、ポゾラン活性を有し長期耐久性が期待できるシラスを細骨材・混和材として用い、低炭素型社会の構築に資するために高炉セメントB種を採用した。また、コンクリートの完全リサイクル化を図れ、かつ乾燥収縮ひび割れの抑制を図ることができる骨材として、石灰石砕石・砕砂を用いることとした。さらに、工事現場における騒音・振動の低減と省エネルギー化を図るとともに、技能労働者不足に対応し、かつ狭隘な空間にも欠陥なくコンクリートが行き渡るよう、自己充填性を有するコンクリートとすることとした。度重なる議論と室内実験による検証、そして数回の実証実験を通じて、シラスの品質安定化とコンクリートの十分な性能を確認し、環境配慮型シラスコンクリートをデザイン的にも秀逸な住宅の建設に利用した。

<今後の抱負、感想>
自分が材料開発に深く関与した建築物に対して、コンクリート関連の世界最大の学術組織であるACIから最優秀賞を受賞したことは、建築材料の研究者冥利に尽きる。本受賞は、建築主、建築家、構造設計者、施工者、材料生産者、そして材料研究者が、密に連携し合い、一丸となって開発したことの賜であり、建築のあるべき姿を示した作品であると言える。