プレスリリース

チタニア界面の構造変化を原子レベルで解明-酸素の孔の形成- : 総合研究機構 幾原雄一教授、柴田直哉准教授

 

 

東京大学大学院工学系研究科附属総合研究機構の幾原雄一教授(財団法人ファインセラミックスセンターナノ構造研究所、東北大学原子分子材料科学高等研究機構兼任)、柴田直哉准教授らの研究グループは、東北大学原子分子材料科学高等研究機構の王中長准教授らと共同で、超高分解能走査透過電子顕微鏡による観察と理論計算を駆使した新しい手法を用いて、チタニア界面における酸素の挙動が界面の微視的原子構造変化を誘発することを世界に先駆けて明らかにしました。本成果は、触媒や太陽電池材料の特性を決定付けるチタニアの界面(0.1nm以下の幅)において、これまで観察が不可能とされてきた酸素原子の挙動を原子レベルで解明した画期的な研究成果です。今後チタニアなど触媒材料関連のナノテクノロジー研究の推進に拍車がかかることが期待されます。

本研究は、文部科学省のGRENE先進事業環境分野プロジェクトならびに構造材料元素戦略拠点の一環として行われました。2015年5月11日 (英国時間)に英国科学誌「Nature Communications(ネイチャーコミュニケーションズ)」のオンライン版に掲載されました。 

 

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