プレスリリース

2018.02.08

自動車用高耐久性・高活性NOx浄化触媒を開発―自動車燃費の飛躍的向上に期待―:化学システム工学専攻 伊與木健太特任助教、脇原徹准教授ら

バスやトラック、乗用車などに対する環境規制は年々厳しくなり、特に窒素酸化物(NOx)を効率的に浄化する触媒の開発が急務となっています。自動車の排ガス触媒については、三元(さんげん)触媒が有名ですが、より効率的な運転が可能となる希薄燃焼条件で発生した排ガスでは、酸素濃度が高くなり触媒として十分に働かないため、新たな触媒(スーパー触媒)が求められています。
このような背景の下、NEDOでは、新たな自動車用NOx浄化触媒を開発するためのプロジェクトに2016年から取り組んできました。その中で、今般、一般財団法人ファインセラミックスセンター(JFCC)、国立大学法人東京大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、栃木県産業技術センター、三菱ケミカル株式会社、アシザワ・ファインテック株式会社は、新たに開発したゼオライトの超高速合成法、粉体の微粒子化法などを組み合わせ、ゼオライトに多くの活性点を導入しながら、欠陥を極限まで抑えることで、低温から高温までいずれの温度帯でも高い耐久性と活性を示す自動車用NOx浄化触媒を開発しました。この触媒は、低温での活性向上に加え、高温での耐久試験後もほとんど劣化せず、高い活性を維持することから、従来使用できなかった温度帯で使用できます。これにより、燃費のよい運転条件(経済的空燃比での運転など)が選択でき、飛躍的な燃費の向上が可能となります。
また、今回の研究成果を技術基盤として応用することで、NOx触媒をはじめとする種々のゼオライト系触媒のさらなる高性能化が期待されます。

 

 

プレリリース本文:/shared/press/data/setnws_201802081532525986244450_498399.pdf