共同研究・受託研究 事例紹介

細胞膜修飾剤・固定化剤の開発

1) 研究室名: 長棟輝行研究室

2) 研究内容: 細胞にダメージを与えない細胞膜修飾剤(BAM :Biocompatible Anchor for cell Membrane)を開発しました。BAMは細胞膜へのアンカーとして脂質オレイル基と、水溶性を高めるためのポリエチレングリコール(PEG)からなり、生理活性物質や材料表面に結合させるためPEG鎖末端に各種の反応性基を導入した構造を有します。BAMを用いることにより、細胞や組織にダメージを与えることなく、細胞や組織の表面を蛋白質や薬剤などの生理活性物質で修飾することや、細胞や組織を生きたまま各種材料表面に固定化することが可能となりました。従来のコンセプトを超えた機能を持っており、医薬品、化粧品分野で広い用途が期待されます。

3) 研究期間: 2000年〜2004年

4) 共同研究の場合、相手組織(企業等)・部署名: 日油(株)DDS事業部

5) 企業等における適用内容とその成果: 日油(株)およびそのグループ企業である油化産業(株)より細胞修飾剤 SUNBRIGHT® OE Seriesの製品およびBAM修飾グラスボトムディッシュBAMCOAT® DI-035Gとして販売されている。

 

図1 BAMの化学構造

 

図2 BAMの応用例1    BAM修飾タンパク質の細胞膜へのアンカーリング

 

図3 BAMの応用例2    BAM修飾表面上への細胞の固定化