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2020.07.17

【若手研究者紹介:032】機械工学専攻 塩見研究室 志賀拓麿 講師



【経歴】
2013年東京大学大学院工学系研究科 機械工学専攻 博士課程修了
2013年 日本学術振興会特別研究員 特別研究員(PD)
2014年 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 助教
2017年 JSTさきがけ研究者(兼任)
2018年 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 講師

【研究について】
熱マネージメントのさらなる高度化のためには、超高熱伝導や超断熱などの熱伝導性や高効率熱電変換性能を有する材料やデバイスの実現が必要です。一般的に熱は拡散性が強く制御が困難ですが、マイクロ・ナノスケールの構造制御技術を駆使することで熱輸送を制御することが可能になってきました。熱制御性をさらに向上させるためには、マイクロ・ナノスケールなど微小空間における熱輸送の理解が不可欠であることから、私たちはこれまでに第一原理に基づいた熱伝導解析手法を開発し、格子振動(フォノン)による熱伝導率の定量的な評価と、それに基づいた変換効率向上のための構造制御指針を得ることに成功しています。
また、干渉や共鳴などフォノンの波動性を活用した熱伝導制御では、第一原理、分子シミュレーション、機械学習をハイブリッドした計算手法を構築し、幅広い長さスケール・エネルギースケールにおける熱輸送スペクトルの理論に立脚した新規熱輸送制御法の開発に取り組んでいます。さらに近年では、熱輸送の指向性制御やスイッチング、クローキングなど高価な熱機能を有する材料やデバイスの創成のニーズも高まってきていることから、電子や光、スピンなど他のキャリアとフォノンの相互作用チャネルを利用した熱機能発現にも挑戦しています。



【今後の抱負】
研究室メンバーと共同研究者と連携しながら、革新的な熱制御技術基盤の構築と新しい研究領域の開拓を目指します。

【WEB】
・塩見・児玉・志賀研究室:http://www.phonon.t.u-tokyo.ac.jp/