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2020.01.08

【若手研究者紹介:031】 応用化学専攻 山口研究室 鈴木康介准教授

経歴
2005年 東京大学工学部応用化学科 卒業
2007年 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 修士課程修了
2010年 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 博士課程修了
2010年 日本学術振興会 特別研究員(PD)
2010年 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 特任助教/助教
2018年 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 講師
2018年 JSTさきがけ研究者(兼任)
2019年 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 准教授

 

<研究について>
金属酸化物は構成金属の種類や酸化状態、その構造に応じて特異な性質を示すため、触媒、磁性材料、電子材料、光学材料、センサーなど多岐にわたる用途の機能性材料として用いられています。我々は、金属の原子数、組成、配列、配位構造等を自在に制御した金属酸化物の合成法を開発し、新概念の高機能触媒や新物質の創製を目指して研究を進めています。特に、無機配位子として機能する分子状金属酸化物(ポリオキソメタレート)を設計し、有機溶媒中でこれを分子鋳型として利用することにより、一原子単位で構造を設計することができる精密無機合成法を確立しました。また、分子状金属酸化物を分子鋳型として用いるだけではなく、導入する金属等との協奏作用を利用して、既存の触媒を凌駕する活性や新たな反応性を有する触媒の開発や、可視光応答型酸化還元触媒の開発などに成功しています。
 現在は、我々が開発した触媒設計技術に基づいて、金属ナノクラスターや無機–有機ハイブリッド材料等の新規材料の合成や、これらを触媒として用いた高難度反応の開発にも取り組んでいます。

[参考文献]
(1) K. Suzuki, F. Tang, Y. Kikukawa, K. Yamaguchi, N. Mizuno, Angew. Chem. Int. Ed., 53, 5356 (2014)
(2) T. Minato, K. Suzuki, K. Yamaguchi, N. Mizuno, Angew. Chem. Int. Ed., 55, 9630 (2016)
(3) K. Yonesato, H. Ito, H. Itakura, D. Yokogawa, T. Kikuchi, N. Mizuno, K. Yamaguchi, K. Suzuki, J. Am. Chem. Soc., 141, 19550 (2019)
(4) C. Li, N. Mizuno, K. Yamaguchi, K. Suzuki, J. Am. Chem. Soc., 141, 7687 (2019)

<今後の抱負>
 省資源・省エネルギープロセスの実現に向けた触媒開発に貢献できるように、学生や共同研究者と共に新しい研究に挑戦したいと思います。

研究室:
http://www.park.itc.u-tokyo.ac.jp/yamaguchi/

プレスリリース:
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/foe/press/setnws_201904241114166766041345.html