プレスリリース

2019.10.29

単一ナノ粒子計測を可能にするエクソソームアレイチップを世界で初めて開発 ~エクソソームの個性を調べる新たなプラットフォーム技術~ : マテリアル工学専攻 一木隆範教授ら

東京大学大学院工学系研究科の一木隆範教授らは、単一ナノ粒子計測を可能にするエクソソームアレイチップを世界で初めて開発しました。マイクロ流体デバイスと組み合わせ、従来の手法では集団の特性しか測れなかったエクソソームを個別に計測できる、新たなプラットフォームを実現しました。

がん診断のバイオマーカー候補のエクソソームには多様性があり、個別の評価が必要ですが、ナノ粒子を一つ一つ計測する手法はほとんどありません。本研究では、生化学・医学研究で幅広く用いられるマイクロアレイ製造技術を最先端の電子線描画法で格段に高精度化し、エクソソームを付着できる直径200 nm(ナノメートル、10-9メートル)のスポットを、シリコン基板上に1 mm2(平方ミリメートル)に10,000個の高密度に形成しました。

流体デバイスでがん細胞などに由来するエクソソームを供給すると、約100 nmの位置精度でスポット上に付着できます。これを原子間力顕微鏡(注4)で測定した結果、由来細胞の違いで変形能に差があることを見出しました。このアレイプラットフォームは、単一粒子計測・解析に基づく新たな個別化医療技術や早期がん検出技術への応用が期待されます。

プレスリリース本文:/shared/press/data/setnws_201910291412342286085506_490596.pdf

PLOS ONE : https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0224091