プレスリリース

2019.10.18

2種類のゼオライトナノ粒子の製造技術を確立 ~透明吸湿性包材の実現や温感化粧品などへの応用が可能に~ : 化学システム工学専攻 脇原 徹准教授ら

JST(理事長 濵口 道成)は、研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)企業主導フェーズ NexTEP-Aタイプの開発課題「ゼオライトナノ粒子の製造方法と粒径制御技術」の開発結果を成功と認定しました。
この開発課題は、東京大学 大学院工学系研究科 化学システム工学専攻の脇原 徹 准教授らの研究成果を基に、平成28年8月1日から平成31年3月31日にかけて株式会社中村超硬に委託して、同社機能材料事業部にて企業化開発を進めていたものです。
ゼオライトは結晶構造に由来した微細な空孔を持つアルミノ珪酸塩鉱物であり、その構造により吸着、触媒、分子ふるい、イオン交換といったさまざまな目的で工業用途に利用されています。また、ナノ粒子化することで機能の向上が見込めるほか、他の材料へ添加しやすくなるなど、さらなる用途の拡大が期待されることから、マイクロサイズのゼオライトをナノ粒子化する試みが進められています。
本新技術は、100ナノメートル(nm、1ナノメートルは10億分の1メートル)以下の小径ゼオライトナノ粒子を製造する「粉砕・再結晶化法」と、150~300nmの大径ゼオライトナノ粒子を製造する「粒成長法」の2つの手法で、ゼオライトナノ粒子の安定的な合成を成功しました。これにより従来と比べて約10分の1のコストでゼオライトナノ粒子の製造が可能となりました。
すでに梱包材や化粧品、衛生用品などの分野で需要者の評価を進めており、今後の事業展開が期待されます。

プレスリリース本文:/shared/press/data/setnws_201910181336512722586972_984115.pdf

JST : https://www.jst.go.jp/pr/announce/20191017/

日本経済新聞:https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP521530_X11C19A0000000/