プレスリリース

2019.02.21

ナノ空間に閉じ込められた水の「負の誘電率」を発見 -高エネルギー密度キャパシタ開発への新たな指針-:化学システム工学専攻 大久保 將史准教授、山田 淳夫教授ら

ナノ空間に閉じ込められて強く束縛された化学種は、普段は観測されることのない異常な物性を示すことが知られています。東京大学大学院工学系研究科の山田淳夫教授と大久保將史准教授らのグループは、国立研究開発法人 産業技術総合研究所の大谷実研究チーム長、安藤康伸主任研究員との共同研究により、MXene(マキシン)と呼ばれる層状化合物の層間ナノ空間にリチウムイオンとともに閉じ込められた水分子が、「負の誘電率」を持つことを見出しました。
今回発見された水分子の「負の誘電率」は、従来未開拓であったナノ空間における水分子の異常な物性を明らかにしただけでなく、この「負の誘電率」を利用すると少ないエネルギーでイオンを高密度に蓄えることが可能となるため、高エネルギー密度の蓄電デバイス(電気二重層キャパシタ)の開発に繋がる重要な成果です。
本研究成果は、2019年2月20日付の英国学術誌Nature Communications電子版に掲載されます。本研究成果の一部は、日本学術振興会科学研究費補助金特別推進研究(No. 15H05701)による支援を受けて行われました。

プレスリリース本文:/shared/press/data/setnws_201902211318193312985055_487621.pdf

Nature Communications:https://www.nature.com/articles/s41467-019-08789-8

国立研究法人産業技術総合研究所:https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2019/pr20190220/pr20190220.html

日本経済新聞社:https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP503033_Z10C19A2000000/