東大工学部 進学選択ガイダンス - 知能

目次

知能

機械情報工学科

機械情報工学科の大学院における専攻は「知能機械情報学」であり、この専攻名が示すように知能を重要な柱として教育と研究を行っています。つまり知能を知る、解析するだけではなく、作り生み出すことでさらに深く理解することを実践しています。例えば、認知機能や発達機能をロボットに実装し振る舞いを観察することで知能を追求する認知発達ロボティクス、生物の知能の基盤となる脳科学・脳型情報処理、身体を通じた実世界とのインタラクションにより生じる知能を追求する身体性認知科学やロボット知能、膨大な情報の海から有益な情報を抽出するような知能情報処理、などがあげられます。ロボットインテリジェンス、神経と脳、ロボットシステム、パターン情報学、ヒューマンインターフェースなどの座学のみならず、ロボット行動プログラミング、リアルワールド認識、ロボットシミュレーション、コンピュータグラフィクスといった演習を通じて学生は上記の項目を体系的に理解できるように工夫されています。

 

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航空宇宙工学科

情報システムおよび知能システムは、航空宇宙システムを(1)構成する要素として(たとえば、センサ・アクチュエータ系、制御系、知能ロボット等)(2)統括するシステムとして(たとえば、飛行管理システム、航空管制システム、人工衛星運用システム等)(3)設計、開発するためのシステムとして(知的設計支援システム、知的製造支援システム等)、不可欠の役割を担っています。それらの基礎から応用まで幅広く教育と研究を行っています。

 

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精密工学科

精密工学科の旗印の一つである知的機械の概念の元に、人を支援する機械やシステム作りに関する教育、研究を目指している。
カリキュラムは機械工学、数理科学に主軸を置き、情報工学に関する幅広い知識を得られるよう構成されている。少人数でインタラクティブなプロジェクトベース講義を取り込むことにより、上記の設計を行う基礎力、実践力を培うものとなっている。
4年生から配属される研究室においては、サービスロボティクス、人の状態を検知するセンサから構成されるシステム、人間の感覚情報を模擬するインタフェース、移動ロボティクス、マイクロアクチュエータ等の研究を行っており、世界に例をみない知的機械の実践が可能となっている。

 

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電子情報工学科

コンピュータをもっと人間に近づける-コンピュータをもっと「賢く」「人に優しく」する-ことはこれからのICT(情報通信技術)の主要テーマです。
電子情報工学科では、コンピューティング技術の根幹から人に優しいインタフェース技術まで、ソフトとハードの両面から体系的に学ぶことができます。また、その基礎となる計算知能(機械学習、探索、推論、音声認識、自然言語処理)やアーキテクチャ(高性能計算、脳モデル)などについても、講義・演習を通してアルゴリズムとプログラミングの基礎からしっかりと学ぶことができます。現代社会を支え、産業の成長を支える情報技術を根幹から学び、社会に役立てたい皆さんの参加を待っています。

 

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計数工学科

科学技術の基幹たる「普遍的な原理・方法論」を目指して! これが計数工学科の目指すところです。この「普遍的な原理・方法論」の研究は、個別の分野の研究と不可分の関係にあり、計数工学科では、「普遍的な原理・方法論」の研究とともに、様々な分野の研究が行われています。
「エネルギー」分野に関するものとしては、例えば、スマートエネルギーネットワークシステムの構築を目指して、システムの数理モデル化、それに基づくシステム解析、需要・供給予測手法、分散型制御方式などの研究、センサネットワークの研究などが行われています。学科のカリキュラムでは、講義で「普遍的な原理・方法論」の基礎を身につけ、卒業研究を通して、原理・方法論を発展させたり、実際的問題の解決に取り組みます。

 

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化学システム工学科

化学システム工学科では分子から地球に至る各スケールでの化学現象の解析・制御と、それら構成要素のシステム化・設計に重点を置く、化学システム工学の方法論を身につけることができます。
本学科においては、化学における反応や分離といった知能に基づき、統計解析手法を駆使して化学プラントにおける運転データに埋め込まれた現実のプロセスシステムで起きている現象を抜き出して、プラント制御を行う方法論の構築を行っています。また、医療現場における知能の解析し、その中に存在する暗黙的・経験的な知識や方法論を明示化して、より合理的な医療社会システムの設計を行っています。本学科のカリキュラムでは、講義で基礎知識を身につけるとともに、卒業研究を通して実際の課題に取り組みながら、様々な問題解決に取り組んでいます。

 

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システム創成学科

アリも社会を作り、サルも道具は作ります。しかし、世紀から世紀へと新たな社会システムを創り出し、地球資源・制度・知識・貨幣など多様なリソースを生み続けてきたのはヒトの知能だけです。ビジネス・科学・政治・・・どんな領域のリーダーになる人にも求められるのは、様々なリソースと相互作用する過程から新しい社会や組織を構想し、その実現のために新たなリソースを再設計し続けるような、進化する知能を持つことです。
最初の火を起こしてから150万年経った今、システム創成学科では、様々なエネルギー・環境技術、コンピュータ技術、そして社会技術などを学習することによって、進化する知能惑星・地球におけるリーダー達の知能を高める教育を目指します。

 

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