共同研究・受託研究 事例紹介

金融商品取引市場の安定化・効率化のための経工連携研究

1) 氏名/研究室名: 和泉 潔・鳥海 不二夫

2) 研究内容: 東京大学と日本取引所グループ(JPX)は、金融商品取引市場の安定化・効率化のためのデータ解析技術やシミュレーション技術の開発を目的とした共同研究を行っています。共同研究にあたっては、東京大学大学院 工学系研究科システム創成学専攻 和泉潔 准教授および鳥海不二夫准教授の各研究室と、JPXのファイナンス研究チームが、お互いの知見を持ち寄り、高速・高頻度の取引等により発生する大量のデータを分析する技術や、実際の市場では観測できない状況を仮想的に作り出すことができる社会シミュレーション技術(例:人工市場シミュレーション)の活用によって、金融商品取引市場において安定的かつ効率的な市場運営を行うにあたっての技術や制度設計の研究を進めています。

3) 研究期間: 2012年12月〜現在

4) 共同研究の場合、相手組織(企業等)・部署名: 株式会社日本取引所グループ・ファイナンス研究チーム

5) 企業等における適用内容とその成果: この共同研究から2013年には『人工市場シミュレーションを用いた取引市場間におけるティックサイズと取引量の関係分析』及び『混合ガウスモデルを用いた市場注文状況の変化の検出』、2014年には『人工市場シミュレーションを用いたマーケットメイカーのスプレッドが市場出来高に与える影響の分析』と現在まで合計3本のJPXワーキング・ペーパーを発出しています。これらの分析結果及び研究成果については、実際の金融商品取引市場の制度設計を行う際に参考にされ、経済実務の現場と工学技術の研究開発の融合研究(経工連携)の具体的な成果を挙げています。

 

人工市場によるティックサイズと取引量の関係分析結果