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原子力国際専攻 李 睿さん (D2:受賞当時) が「優秀賞」を受賞されました

 

2022年9月8日、原子力国際専攻 酒井研究室 李 睿さん (D2) が「日本原子力学会2022年秋の大会」学生ポスターセッションにおいて優秀賞を受賞されました。

 

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日本原子力学会2022年秋の大会 優秀賞
「日本原子力学会2022年秋の大会」学生ポスターセッションにおいて、優れた発表に贈られる賞です。

 受賞された研究・活動について
「気液固相流に対するFELMIの検証研究」
ナトリウム冷却高速炉の炉心損傷事故(CDA)で発生したスロッシング現象のような複雑な三相流の実規模数値シミュレーションは、計算負荷が非常に大きいため未だ実用的ではありません。本研究では、DEM粗視化モデルとVolume of Fluid法(VOF)及びRefined Gridモデルの組合せにより、三相流の計算コストを削減するとともに、CFDグリッドの柔軟な設定を導入した新しい計算手法を提案しました。提案手法の妥当性確認を数値実験により行いました。妥当性確認により、DEM粗視化モデル、Volume of Fluid法(VOF)及びRefined Gridモデルを組合せた手法が妥当であることが示されるとともに、本手法により計算時間を大きく低減できることが示されました。本手法の開発により、原子力工学における計算科学の発展に貢献することができました。

 今後の抱負・感想
このたびの受賞は大変光栄に思います。本研究の共著者である酒井先生、山田研究員に心から感謝いたします。また、研究室のメンバー、特に段博士、李博士、石さんには、お世話になりました。今後は、より多くの成果を出せるように努力していきたいと思います。