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化学システム工学専攻 髙林 礼人さん(M2)が「RSC Poster Prize 'Sustainable Energy & Fuels'」を受賞されました

 

2022年7月29日、化学システム工学専攻 髙林 礼人さん(M2)がThe 9th Tokyo Conference on Advanced Catalytic Science and Technology (TOCAT9)において、「RSC Poster Prize 'Sustainable Energy & Fuels'」を受賞されました。

 

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RSC Poster Prize 'Sustainable Energy & Fuels'

The 9th Tokyo Conference on Advanced Catalytic Science and Technology (TOCAT9)において、全279件のポスター発表のうち、優れた16件の発表に対してポスター賞が授与されました。英国王立化学会(Royal Society of Chemistry)の雑誌名(Sustainable Energy & Fuels)が冠された本賞は、中でも特に優れた発表に対して授与されるものです。


受賞された研究・活動について

タイトル:"Suppressing metal sintering by ultrathin SiO2 shell decoration on Pd nanoparticles induced by photocatalytic reaction"

自動車排ガス浄化装置などの高温過酷条件下における触媒反応プロセスにおいて、金属ナノ粒子触媒の凝集劣化が大きな問題となっています。今回、紫外線照射によって酸化チタンに担持したパラジウムナノ粒子触媒上に選択的にSiO2膜を形成する技術を開発し、高温環境でのパラジウムナノ粒子の凝集を抑制することに成功しました。SiO2膜で保護した酸化チタン担持パラジウムナノ粒子触媒は、900℃の高温処理を行ったあとも高い排ガス浄化触媒活性を維持していることを実証しました。

 

今後の抱負・感想

今回、身に余る賞をいただき、内心非常に驚いています。この栄誉と喜びを糧に、今後の研究活動により一層力を注ぐ所存です。また、日々の研究においてディスカッションに応じてくださっている髙鍋和広教授および岸本史直助教に、この場を借りて厚くお礼申し上げます。

 

URL

https://tocat.catsj.jp/9/information/