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若手研究者紹介:糸井 達哉 准教授

 

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建築学専攻 糸井研究室 糸井達哉 准教授

 

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【経歴】

2004年3月 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程(博士(工学))

2004年4月 大成建設株式会社

2009年9月 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻特任助教

2012年4月 東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻准教授

2012年6月 Imperial College London, Academic Visitor

2017年3月 Istituto Universitario di Studi Superiori di Pavia, Visiting Professor

2018年7月 同 レジリエンス工学研究センター准教授

2019年4月 同 建築学専攻准教授(現在に至る)

2021年4月 同 工学系研究科附属キャンパス・マネジメント研究センター(CMRC)特任准教授[兼担](現在に至る)

2021年7月 同 インクルーシブ工学研究機構(RIISE)共創空間デザイン社会連携研究部門特任准教授[兼担](現在に至る)

 

【研究について】

私の研究室では、建築物の性能評価、都市レベルの災害リスク評価、地震動や津波といった自然現象(自然ハザード)の予測・評価に関する方法論の開発を行っています。確率・統計、機械学習などの手法を用い、蓄積される様々なデータを活用することで、これらの分野における新たな枠組みを提案することを目指して研究に取り組んでいます。

 

自然災害に関わる建築物の性能評価と性能向上に関する意思決定

地震などの自然災害発生時に得られる様々なデータを活用して、建築物の地震時の性能を明らかにし、不確かな将来の地震に対して建築物がどのように挙動しうるのかを評価する手法、さらに、災害後の生活や事業の継続、社会に対する影響といった観点から建築物の性能を評価する手法を開発しています。他にも、地震動観測記録などの蓄積するデータを活用して建築物をライフサイクルで最適化する研究など、設計や運用における性能向上のための意思決定に必要な情報を提供する研究を行っています。

 

地震動評価

海溝型巨大地震や活断層による地震に対する建築物の性能評価を視野に、地震などの自然現象そのものの評価に着目した研究も行っています。例えば、地震記録のビッグデータを活用した深層学習などを活用したデータ駆動型の地震動予測技術を含めた確率論的な地震動予測手法に関する研究を行っています。

 

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【今後の抱負】

学内外の様々な活動を通じて、理学~工学~社会をつなぐ形で自然災害リスクをマネジメントする取り組みを推進し、災害リスクから学び発展する社会の実現に貢献できるような活動を行っていきたいと考えています。

 

【URL】

糸井研究室:https://arch.t.u-tokyo.ac.jp/professors/lab/itoilab/