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原子力国際専攻 李碩さん(D3)が学生賞を受賞されました

 

2021年10月09日、原子力国際専攻 酒井研究室 李碩さん(D3)が「粉体工学会 第56回夏期シンポジウム」において学生賞を受賞されました。


<受賞した賞の名称と簡単な説明>
学生賞
粉体工学会 第56回夏期シンポジウムにおいて、優れた発表に対して贈られる賞です。

<受賞された研究・活動について>
発表/ポスターのタイトル:POD解析に基づくスパウトベッド内の流況に対する粗視化DEMの検証実験

講演概要:大規模粉体シミュレーションのために,開発されたDEMの粗視化モデルは粗視化粒子でオリジナル粒子群を代替する手法です。既存研究では,流動層において,固体粒子の混合度と巨視的挙動を調べることで,粗視化モデルの妥当性を検証・確認してきました。本研究では,流動層内の粉体挙動の根底にある支配的な特徴を捉えるため、Lanczos proper orthogonal decomposition(LPOD)という効果的な手法が用いられました。オリジナル粒子と粗視化粒子のそれぞれの系について、PODモードの分布と関連するエネルギーを比較しました。両システムのフローパターンの類似性によって粗視化モデルの妥当性がさらに確認できました。すなわち粗視化モデルは、オリジナルの粒子のフローパターンの主要な特徴を効果的に再現することができるとわかりました。以上より、LPOD法は、DEMシミュレーションにおける粗視化モデルの検証に有効な手法であることが示されました。

<今後の抱負・感想>
この度、このような賞をいただき大変光栄に思います。私の研究室のすべてのメンバー、特に段広涛博士と指導教官の酒井幹夫先生に心から感謝したいと思います。今後も、数値シミュレーションに全力で取り組んでいきたいと思います。