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Sara Badr特任助教が化学工学会第84回年会 システム・情報・シミュレーション部会 研究奨励賞を受賞されました

 

化学システム工学専攻 Sara Badr特任助教が、化学工学会第84回年会 システム・情報・シミュレーション部会 研究奨励賞を受賞されました。

 

 

<受賞された研究 受賞された研究 ・活動について>

タイトル : 統合モノクローナル抗体製造のためのプロセス設計と評価:連続生産への展開

発表者名 : バドラ サラ, 岡村 梢, 髙橋 望美, 白畑 春来, 杉山 弘和

内容: モノクローナル抗体市場が急速に拡大する一方で、それに生産設備が追いついていないという課題がある。従って、製造プロセスの最適化による生産効率の向上が求められている。本研究ではアップストリームにおける細胞培養プロセスと、ダウンストリームにおける精製プロセスについて数理モデルを構築し、パイロットプラントから得た大規模実験データによりその妥当性を検証した。更に、異なる運転方式(バッチ、ハイブリッド、連続)を経済性について比較評価した。これにより、製造目標量と既存設備から、有用な運転方式の決定を可能にした。本研究により、プロセス決定の細胞パラメータと製品特性に対する依存性が明示された。この知見が細胞や抗体の研究開発へのガイドライン設定に利用されることが期待される。

 

<今後の抱負・感想>
受賞したことを誇りに思うとともに、平尾・杉山研究室のメンバーに感謝します。バイオ医薬品統合設計のためのフレームワーク構築に継続して取り組むことが楽しみです。