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エネルギー・資源フロンティアセンター 加藤泰浩センター長/教授が第28回「日経地球環境技術賞」の最優秀賞を受賞されました

 

2018年10月31日、日本経済新聞社が主催する第28回「日経地球環境技術賞」の受賞者が発表され、エネルギー・資源フロンティアセンター/システム創成学専攻の加藤泰浩センター長/教授が最優秀賞を受賞されました。
11月29日に表彰式が行われました。

本賞は、温暖化防止、新エネルギーや省エネルギー、資源・物質循環、自然環境・生態系保全など地球環境の持続可能性を確立するための技術開発、研究や調査について、独自性、将来性や実現性の観点から特に優れたものに対して贈られます。

 

<受賞された研究・活動について>
『南鳥島レアアース泥 –革新的な資源開発システムの創成−』
加藤泰浩教授が率いる研究グループは、2013年に日本の排他的経済水域内である南鳥島周辺の海底下から、ハイテク製品に不可欠なレアアースを高濃度で含む新資源「レアアース泥」を発見しました。さらに、特に開発に適した面積2,500 km2の有望海域におけるレアアース資源量 (酸化物換算) は世界の消費量の数百年分に相当する1600万トン超に達することを明らかにしました。レアアースを高濃度で含む粒子を効率的に回収する技術も確立し、2020年代半ばの商業採掘をめざしています。
レアアース泥は陸上鉱床で問題となる放射性元素をほとんど含まないクリーンな新資源です。国産資源であるレアアース泥に高濃度で含まれる重レアアースやスカンジウムなどの有用元素を活用することにより、日本が強みとする低環境負荷技術やハイテク新素材の開発を強く後押しし、地球環境課題の解決に大きく貢献することが期待されます。

本内容は10月31日付けおよび11月30日付け日本経済新聞朝刊に掲載されました。

[画像]レアアース泥

  

表彰式の様子