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システム創成学専攻 垣内弘太さん(M2)が SocInfo2018においてBest Paper賞を受賞されました

 

システム創成学専攻 垣内弘太さん(M2)が、The 10th International Conference on Social Informatics (SocInfo), 2018(会場:ロシア サンクトペテルブルク)において、Best Paper賞を受賞されました。この賞は、The 10th International Conference on Social Informatics (SocInfo), 2018において、最も優秀な論文に与えられる賞です。

 

 

<受賞された研究・活動について>

講演タイトル:「Influence of Selective Exposure to Viewing Contents Diversity」

講演概要: 膨大な量のメディアコンテンツにアクセス可能である今、私達は日々パーソナライズされたコンテンツを消費しています。そのようなパーソナライゼーションにより、私達の消費するコンテンツの多様性は減少し、社会における分断・分極につながる恐れがあります。そこで、ユーザが消費するコンテンツの多様性が時間とともにどう変化するかを調査することは重要です。本研究では、まず、ユーザの消費コンテンツの多様性が時間とともにどう変化するかを測定・分析するためのフレームワークを提案しました。提案フレームワークにおいては、”多様性”の再定義を行い、コンテンツの多様性を測定するための指標を導入しています。そして次に、提案フレームワークを用いて、選択的接触と消費コンテンツの多様性の変化の関係の分析、ならびにどのような要因によりユーザの消費コンテンツの多様性は増大するのかの調査を行いました。その結果、外部からの影響がない環境下では、ミクロな視点で見るとユーザの消費コンテンツの多様性は減少するが、一方マクロな視点で見ると多様性は増加することがわかりました。これは、社会における分断・分極が起こりにくくなることを示唆します。また、複数のカテゴリにまたがるようなコンテンツを消費することで、その後の消費コンテンツの多様性が増大することを明らかにしました。

 

<今後の抱負・感想>
会議に採択されるだけでなく、Best Paperの賞までいただけたのは非常に光栄です。これからも、この結果に満足することなく研究を続けていきたいと思います。