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Fellow授与式(趙 勝川教授)

 

2018年6月29日(金)中国 大連理工大学交通運輸学院院長および国際合作交流処処長のShengchuan Zhao(趙 勝川)教授のFellow授与式が行われました。

東京大学工学系研究科フェローとは、外国の機関を主たる拠点として活躍している方で、工学分野における学術上または教育上の功績が大であり、本研究科との交流を通して本研究科の教育または研究に大きな功労があり、引き続き交流による支援を期待できる方に贈る称号です。

趙勝川教授は都市交通計画を研究分野とし、主に交通行動分析に焦点を当て研究を行ってきました。現在は、中国国家自然科学基金委員会から複数の研究助成金を取得し、①中国自動車保有および使用に関する研究、②誘発交通量に関する基礎的な研究、③スマホデータを用いた高度な交通行動分析、④インフラ整備における官民連携(PPP)に関する研究、⑤道路交通事故の外部費用の計測方法など多岐にわたって研究を行っています。その研究成果をTransportation Research Part AやJournal of Transport Geography などの交通分野のトップジャーナルに発表しています。2015年9月フィリピンで開催されたアジア交通学会(EASTS: Eastern Asia Society for Transportation Studies)大会において “The Best Paper Award for Theoretical Development” を受賞されました。

趙教授は、大連理工大学国際合作交流処処長として、大連理工大学と生産技術研究所との交流協定の更新や、大連理工大学と東京大学工学部との交流協定(学術交流協定及び濁世交流に関する覚書)の締結のまとめ役を果たしています。沢山の交換留学生や短期留学生を東京大学工学部に派遣し、工学系の教員を大連理工大学に招聘し、セミナーや講演会を開催するなど、相互の交流を深めてきました。また、COEプロジェクト(cSUR:Center for Sustainable Urban Regeneration)海外協力メンバーとして、大連ワークショップ(2005年3月)やソウルワークショップ(2006年2月)、東京シンポジウム(2007年1月)に参加し、論文発表や講演を行っており、その研究成果が、Springerに出版された「Sustainable Urban Transportation in an Asian Context」や「Sustainable City Regions: Space, Place, and Governance」に収録されています。2016年度には、日本土木学会国際活動協力賞を受賞しました。

 

大久保研究科長、Zhao(趙)教授、原田昇教授