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矢谷浩司 准教授が「平成29年度東京大学卓越研究員」21名に選出されました

 

電気系工学専攻 矢谷浩司 准教授が「平成29年度東京大学卓越研究員」21名に選出されました。受賞の対象となった研究業績は、生体認証と生体センシングを同時に実行する Dual-purpose biometrics の研究です。

同賞は、卓越した若手研究者の一層の自立を支援することを目的とした「若手研究者自立支援制度(東京大学卓越研究員)」により、学内の研究科及び研究所等から推薦のあった43名に対し、推薦書及び研究業績などに基づいて審査が行なわれ、「平成29年度東京大学卓越研究員」21名を決定いたしました。

この制度は、昨年度から開始し、採用後3年以内の若手PI(principal investigator:研究室を主宰、又は独立して研究テーマを設定・遂行する者で原則40歳未満の研究者)を対象に、スタートアップ経費(300万円/年)を2年間支援するものです。

去る12月13日(水)には、「平成29年度東京大学卓越研究員」と総長との懇談会を、大講堂(安田講堂)特別会議室で開催いたしました。総長からは今後の活躍への期待、東京大学卓越研究員からは謝辞と各自の研究内容及び今後の抱負などが述べられ、予定時間を超えて活発な意見交換が行われました。

 

 

<受賞した研究について>

私の専門分野はヒューマンコンピュータインタラクションと呼ばれる、人とコンピュータとの新しい関わり方を研究しています。今は、指紋や顔などを用いたセキュリティシステムである生体認証において、同時に利用者の生体情報を取得する技術を研究しています。例えば、指紋認証をするときに心拍の情報が取得できたり、顔認証において顔色がわかったりする。というシステムを目指しています。このようなシステムが実現できれば、健康管理などといった利用者に対する直接的な利益をセキュリティシステムが提供でき、セキュリティシステムの新たな在り方を提案するものとなりえます。 

 

<今後の抱負>

今回は東京大学卓越研究員に選んでいただき、非常に光栄に思っております。特に自分の目指している研究の可能性を認めていただいたことは大きな励みになります。今後は自分の研究をよりいっそう進めるだけでなく、研究室に所属する学生にとっても刺激的で自由のある研究環境を提供できるように努めていきたいと思います。

 

東京大学HP:http://www.u-tokyo.ac.jp/ja/news/topics/topics_z1402_00007.html