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原子力国際専攻 鵜殿寛岳さん(D1)が日本混相流学会 混相流シンポジウム2017においてベストプレゼンテーションアワードを受賞されました

 

2017年8月20日、原子力国際専攻 鵜殿寛岳さん(D1)が日本混相流学会 混相流シンポジウム2017においてベストプレゼンテーションアワードを受賞されました。混相流シンポジウムは、固体・液体・気体を含む複雑流動現象であり、かつ自然界から産業プラントにまで広く見られる普遍的な流動現象を扱う成果発表の場として年に1回開催され、優秀な発表を行った学生を対象に表彰を行っています。

 

 

<受賞された研究・活動について>
講演タイトル:DEM-DNS法による付着性粒子の剥離・再付着挙動の研究

講演概要:円筒状の障害物に一様流を流すと流体の作用で背後にカルマン渦が生じることはよく知られています。本研究では、微粒子が同程度の径を持つ円筒状障害物に付着した状態で流体を流すと、ある流量以上の条件で、粒子が障害物と一定のギャップを保ったままカルマン渦と障害物の間にトラップされる現象をはじめて発見しました。また粒子径よりも太い障害物では、特定の流れ領域でのみ付着力により再付着する挙動がはじめて観察されました。

微粒子の微細な挙動を対象にすることから、実験的な観察は現実的ではありません。本研究では、粒子と流体の相互作用を直接計算する手法(DEM-DNS法)を用いて数値シミュレーションすることで、今回の発見が可能となりました。

 

<今後の抱負・感想>
このたびは混相流シンポジウム2017でベストプレゼンテーションアワードをいただくことができ、大変光栄に存じます。ご指導を賜りました酒井幹夫准教授、ならびに秘書の方々および研究室で日頃机を並べているメンバーの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。この賞の名に恥じぬよう今後も一層精進してまいります。